この記事では、選択性注意について言われていることをまとめてます(^^♪
- 選択性注意ってなに?
- 注意機能全体における、選択的注意の位置づけは?
- 選択性の分類は?
↑↑こんな疑問がある方はぜひご参考ください(´-`)
結論~選択性注意ってなに?~
結論からいうと。選択性注意とは、「たくさんの情報の中から、大事なものに集中する力」です。
そして、その代表例に「カクテルパーティー効果」というものがあります。
パーティーのように多数の人の声が複雑に混合された音声が同時に耳に入ってくる時、私たちは他の人の声をいっさい無視したまま、特定の人物の声に注意して、それを首尾よく聞きとることができます。そして、その結果として、注意しなかった内容を理解できないし、また、後で思い出すこともできません。これがカクテルパーティー効果として知られる選択的注意現象の日常的な例です
(引用: 選択的注意と記憶,p336,【選択的注意の古典的研究】1-5行目)
選択性注意の具体例にはどんなものがあるの?
例えばこちら
以下の音声で、女性が何と言っているかわかりますか?
これが、「音」への選択的注意です。
あるいは・・・・

「あなたのまわりに『赤いもの』はいくつありますか?」
・
・
・
・
・
さて、いくつみつけられたでしょうか?
これは、「特徴」への選択的注意です。
これが、「たくさんの情報の中から、大事なものだけに集中する力」ということですね。
おわかりいただけたでしょうか?(^ω^)
ここでのポイントは、1つ目の例は、「聴覚」に関する選択的注意であり、2つ目の例は、「視覚」に関する選択的注意だということです。
Morayは注意の機能として集中的注意,選択的注意,分割的注意,予期,期待の4分類を割り当てている.なかでも選択的注意については,情報の選択が知覚・認知より前の処理段階で行われるのか,知覚・認知以降の処理段階で行われるのか,また注意の向けられなかった情報はどの程度まで処理されているのかについての議論が聴覚および視覚系を対象に盛んに行われてきた.
(引用:嗅覚識別と選択的注意,p732,左列【注意(アテンション)とは】4-10行目)
論文を探していると、個人的には聴覚のものが多いかなというのが印象です。
あとは、「嗅覚」もありましたが、稀です(笑)
マインドフルネスを機に口にすると、足の裏に集中するとかしたりするので、感覚への選択的注意とに関する研究もあるのでしょう。
選択性注意という概念を俯瞰してみる
選択性注意が体験的にわかったところで、注意機能全体における選択性注意を確認してみます。
↓↓こんな感じです

つまり、「注意機能には、他に4つの種類があって、選択性注意は、その中の1つ」とだということがわかります。
さらに、注目してほしいのは、選択的注意には3つの下位分類があるということです。

何を選択の基準とするかという点で大まかに分類すると,空間,特徴,物体に基づく選択的注意に分けることができる
(引用:選択的注意,p1,左列【注意の多面性】,2段落,1-3行目)
空間への選択的注意
空間に向ける選択的注意の具体例として、運転時の具体例が挙げられています。
例えば,道路の左側に注意を向けて運転する場合は,空間的な注意選択が働いているといえる。
(引用:選択的注意,p1,左列【注意の多面性】,2段落,3-5行目)
「空間的注意」について詳しく知りたい方は
↓↓こちら
特徴にもとづく選択的注意
特徴にもとづく選択的注意は、この記事の冒頭で取り上げましたね。
実験室事態では,広く知られる空間的手がかり課題もこのカテゴリに含まれる。一方,赤色のものを探す,動くものを探すという場合には特徴に基づく注意選択をしているといえる。
(引用:選択的注意,p1,左列【注意の多面性】,2段落5行目~右列,2行目)
物体にもとづく選択的注意
物体にもとづく選択的注意の具体例は、少し曖昧でした。
空間に関わらず,共通の物体上に含まれるものはすべて同時に選択されるという,物体に基づく注意選択も知られている。
(引用:選択的注意,p1,右列,2-4行目)
例えば、「椅子」とか「机」とかそのぐらいの単位を示しているのだと思われます。
以下のように「ボール」に注意を向けることもその1つでしょう。
まとめ
さて、いかがでしたでしょうか?
最後に、本記事の内容をふりかえっておわかれです(^^♪
- 選択的注意とは、選択性注意とは、「たくさんの情報の中から、大事なものに集中する力」
- 選択的注意の代表例には「カクテルパーティー効果」がある。
- 選択的注意には、聴覚・視覚・嗅覚など、5感によって区別された研究がある
- 選択的注意の区分には、空間注意、特徴への注意、物体への注意がある。
ということなんですね~
それではまた♪
コメント