パス解析~標準解と非標準解の違いを使い分けよう~

心理統計法

この記事は、心理系大学院生を対象とした統計法の学習ページです。

  • パス解析の「標準解」って何?
  • 「非標準解」との違いがよくわからない
  • 結局、どっちをみればいいの?

こんな疑問がある方はご参考ください( ˘ω˘)

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標準解と非標準解とは?

まず定義から整理しましょう。

  • 非標準解:ローデータをそのままパス解析にかけた場合に得られる解
  • 標準解:ローデータを標準化してからパス解析にかけた場合に得られる解

イメージとしては、データをパス解析にかけると、⇩こんな感じで解が返されます

「非標準解と標準解は、別々の解ではなく、同じモデルにおける1つの解の2とおりの表現と考えよう」

(引用:多変量データ解析法、P60.[6.5. 非標準解と標準解]、3段落、1〜2行目)

つまり、2つの解は別物ではなく、同じモデルを異なる視点で見たものということです。

では、どちらの視点で見ればよいのか? 

その答えは、目的によって使い分けるということになります。

標準解を見る場合

「影響の大小を比較したいとき」に標準解を使います。

例えば、変数①(勉強時間)と変数②(自信)の、変数③(点数)に対する影響の大きさを比べるとき。

「異なるパスの間で影響力の大小を比較したい場合には、もとの変数を標準化して、すべての変数の分散を1に統一化したときの標準解を求める必要がある」

(引用:多変量データ解析法、P60.[6.5. 非標準解と標準解]、2〜4行目)

なぜなら、標準解ではすべての変数の平均=0、分散=1の状態で基準がそろっているため、比較できるからです。

「パス係数間の大小の比較のためには、標準解を参照しなければならない。例えば成績の3つの説明変数、欠席・勉強・知識の中では、係数の絶対値が最大である欠席の影響が大きいといえ、−0.52と負の値であるので、欠席の少なさ、つまり、出席の多さが高い成績をとるために重要であることを示している。」

(引用:多変量データ解析法、p61、[6.7 パス係数と相関]、4段落、1−4行目)

② 非標準解を見る場合

一方、「変数の影響の程度を把握したいとき」に非標準解を使います

例えば冒頭のモデルでは、「変数①(勉強時間)が1分のびると、成績の標準得点は平均して0.31だけ増える」といった意味で解釈できます。

つまり、「何点上げるためには、どれだけ勉強時間を増やせばいいのか?」

という具体的なイメージをつかみたい場合に役立ちます。

「標準パス係数は 各変数を標準得点化した上での係数であるので、「分」や「%」といった単位は使えなくなる。」

(引用:多変量データ解析法、p61、[6.7 パス係数と相関]、3段落、1−2行目)

つまり、標準解では元の単位が失われてしまうため、具体的なイメージはつかみにくくなります。

だから、非標準解をみるのです!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

標準解と非標準解の違いについて、少しは理解が深まったでしょうか?

最後に本記事の内容を振り返っておわかれです(^^)/

  • 非標準解とは、ローデータをそのままパス解析にかけた場合に得られる解のこと
  • 標準解とは、ローデータを標準化してパス解析にかけた場合に得られる解のこと
  • 2つは「同じモデルの2とおりの表現」であり、目的によって使い分ける
  • パスの影響の大小を比較したいときは標準解
  • 元の単位で具体的な影響の程度を知りたいときは非標準解

ということなんですね~

それではまた(^^ゞ

参考

こちらの記事を作成にする上での参考文献です(^ω^)

①多変量データ解析法

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