この記事は、臨床心理士資格試験の1次試験の対策ページです。
今回は「テスト・バッテリー(ロールシャッハ&PFスタディ」に関する問題を取り上げています。
出題のポイント
「テスト・バッテリー(ロールシャッハ&PFスタディ」に関する問題は、臨床心理士資格試験においては、どのように出題されるのでしょうか?過去問の傾向を見ると、以下のポイントはおさえておきたいところです。
- 社会的協調性の読み取り
問題①~社会的協調性の読み取り~
◆Aさんに施行したロールシャッハ・テスト、PFスタディから以下のような一部結果が得られた。この結果から言えることの正誤を答えよ。
【Aさんのロールシャッハ・テストのスコア】
R=25
P=5
【AさんのPFスタディのスコア】
GCR=50%
【上記スコアから言えること】
Aさんは、社会的協調性が低く、周囲と同じような認識や行動がしづらい。
問題②
◆Bさんに施行したロールシャッハ・テスト、PFスタディから以下のような一部結果が得られた。この結果から言えることの正誤を答えよ。
【Bさんのロールシャッハ・テストのスコア】
Ⅳ「足、手、体、緑の巨人」
Ⅴ「触覚、羽、胴体。ピンク色のきれいなチョウチョ」
Ⅶ「真っ黄色のショウガ。ごつごつしてる」
【BさんのPFスタディのスコア】
平均域(平均±SD)を超えるもの:I’、m
【上記スコアから言えること】
・主観的で、都合の悪いことは否認する傾向にある。
問題③WISV-ⅣとPFスタディのバッテリー
【事例】
◆Zさん(小学3年生、女児)は、授業中に立ち歩いたり、友だちとトラブルになることが多い児童です。感情のコントロールが難しく、注意されると泣き出すことがあります。このようなAさんに教育センターの臨床心理士がWISC-IVとP-Fスタディを実施たところ以下のような結果が得られた。
【WISC-Ⅳの結果】
FSIQ = 85 VCI = 99 PRI = 76 WMI = 104 PSI = 79
積木模様 = 5 行列推理 = 7 絵の概念 = 6
符号 = 5 記号探し = 8
【PFスタディの結果】
E’とiは平均+SDを上回り、Iは平均+SDを下回っている。
問題③-1
【上記から言えることとして適切か否か答えよ】
Zさんはフラストレーションを感じたときに自己批判的になる傾向が強いので、指導の際には言葉の選び方に注意する必要がある。
問題③-2
【上記から言えることとして適切か否か答えよ】
Zさんが得意な工作などの課題を増やして、自己肯定感を高めてあげるとよい。
問題③-3
【上記から言えることとして適切か否か答えよ】
Zさんは、自分ひとりで問題解決をし過ぎる傾向があるので、困っているときは誰かを頼ってもいいことを促してあげるとよい。
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