臨床心理士資格試験~遊戯療法(プレイセラピー)~

試験対策

の記事は、臨床心理士資格試験の1次試験の対策ページです。

今回は「遊戯療法(プレイセラピー)」に関する問題を取り上げています。

出題のポイント

 「遊戯療法(プレイセラピー)」に関する問題は、臨床心理士資格試験においては、どのように出題されるのでしょうか?過去問の傾向を見ると、以下のポイントはおさえておきたいところです。

  1. 遊戯療法(プレイセラピー)の解釈
  2. 関わりの適切性
  3. 体験内容の確認
  4. 退出への対応
  5. 枠組み
  6. 不安への対処
  7. 両価性
  8. キャンセル対応
  9. 来談理由の問いかけ
  10. 導入の際のかかわり
  11. 枠や制限事項の伝達
  12. 攻撃性への対応
  13. 攻撃性の読み取り

問題①~遊戯療法(プレイセラピー)の解釈~

◆以下のような事例Bさんに対して言えることの正誤を答えよ。

 児童養護施設に勤務する臨床心理士Aさんは、Bさん(小1,女子)へ遊戯療法を行うことになった。Bさんは、両親が若くして出産したため、経済的な事情から児童養護施設へ入所することとなった。入所後、Bさんは「初めて会う人は恐い」といいながらも、「ねーねー、何色が好き?」「どんな束物が好き?」のように過剰な身体接触をしてくる様子が多く見られる。臨床心理士Aは、Bさんをプレイセラピーに誘うとBさんは「Aさんが何するか決めて」「Aさんの好きな遊びがしたい」などのように、自分から玩具に手を伸ばそうとはしなかった。

【Bさんに対して言えること】

Bさんは、児童養護施設の恐がる感じとは異なり、かなり適応的にふるまっているようである。

問題②~関わりの適切性~

【Bさんに対して言えること】

Bさんの馴れ馴れしさは、臨床心理士の不適切な関わりが原因となって生じている。それ故、日常生活でも、周囲の人間の不適切な対応が原因で同じことが起きていると推測される。

問題③~枠組み~

◆以下の状況においてBさんに対する適切な対応を選択肢から選べ。

 Bさんは、プレイセラピーを開始してから1年が経過したが、この所、友人や支援者との関係が少しずつ良好になりつつある様子がうかがえた。

【Bさんへの対応】

  1. プレイセラピーを終了する
  2. 日常場面におけるBさんとの関わりを重視する
  3. プレイセラピーはこれまで通り継続していく

問題③~体験内容の確認~

◆以下のような事例Cさんに対して言えることの正誤を答えよ。

 週1回プレイセラピーをするCさん(小学2年生)は、ある日のプレイセラピーでおままごとを始めた。Cさんはお母さん役になり、子ども役のカウンセラーが「先生に学校で注意をされた」という話をしたら、Cさんは「あなたにはがっかりした」とカウンセラーを叱責した後、「自分のこと叩いちゃいそう」と泣きそうな顔になり、プレイルームから退出しようとした。

【Cさんに対して言えること】
おままごとの内容が、実体験であるか否かをCさんに確かめる。

問題④~退出への対応~

【Cさんに対して言えること】
退室要求に対しては、強い不安を感じているCさんを受けとめ、プレイルームに留まれるよう働きかける。

問題⑥~子どもの不安への対処~

 プレイセラピーにおいて、子どもが自ら引き起こした不安に対処しきれない場合、すぐに保護者に迎えにきてもらうのが良い。

問題⑦~両価性~

 プレイセラピー内のおままごとで母親役をやっている子どもが、受容的に振る舞っていたが、あることをきかっけに攻撃性が強くあらわれた。この場合、両価的な母親のイメージが子どもには存在していると考えられる。

問題⑧~キャンセル対応~

 遊戯療法(プレイセラピー)を行う際は、キャンセルをなるべく避けるようにすることが望ましい。

問題⑨~来談理由の問いかけ~

 遊戯療法(プレイセラピー)において、来談理由を尋ねる際は、わかりやすさを重視し、直手的な問いかけが良いとされる。

問題⑩~導入の際のかかわり~

 遊戯療法(プレイセラピー)の導入時において、「お名前は?」と子供どもの名前をきくところからはじめるとよい。

問題⑪~枠や制限事項の伝達~

 遊戯療法(プレイセラピー)の導入時においては、時間や場所といった枠に加えて、制限事項も伝えることが望ましいとされる。

問題⑫~攻撃性への対応~

◆以下のような事例への対応として適切なものを選べ。
 遊戯療法(プレイセラピー)において、ままごとの延長で子ども役としたぬいぐるみをお仕置きと称して床に何度もたたきつけはじめた。お仕置きが終わると、子どもは自分のしたことに対して放心状態となっていた。

①ストレス発散の延長であると考え、おままごとを続ける
②子供の様子から、おままごとでの遊びを制止する

問題⑬~攻撃性の読み取り~

◆以下のような事例への対応として適切なものを選べ。
 遊戯療法(プレイセラピー)において、ままごとの延長で子ども役としたぬいぐるみをお仕置きと称して床に何度もたたきつけはじめた。お仕置きが終わると、子どもは自分のしたことに対して放心状態となっていた。

①子供の行動の意味を考える
②子供の豹変ぶりから、他の職員に助けを求める

問題⑬-2

◆以下の事例に対する臨床心理士の対応が適切か否か答えよ。

遊戯療法の中で、虐待を受けていた子どもが、ウサギの親子の人形をつかって「なんでそんなこともできないの、本当にダメな子ね」というような遊びをしていたので、臨床心理士はその遊びが家庭での再現であることを解釈として伝えた。

問題⑭~目的~

遊戯療法では、楽しく遊ぶことがまず重要である。

問題⑮~ポストトラウマティック・プレイ~

ポストトラウマティックプレイでは、子供に攻撃性が現れた際は、日常場面に持ち込まないように、即座に遊びを制限する必要がある。

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