パス解析(パス図)の結果の見方

心理統計法

この記事は、心理系大学院生を対象とした統計法の学習ページです。

  • パス解析の結果って、どこを見ればいいの?
  • 誤差の分散や標準解の意味がよくわからない

こんな悩みや疑問がある方はご参考ください( ˘ω˘)

パス解析の解釈ポイント

パス解析の結果を解釈するうえで、具体的に見るべきポイントは以下の3つです。

  1. 各従属変数の誤差の分散
  2. 各従属変数に対する各説明変数の寄与
  3. 説明変数間の相関

それぞれ順に説明します。

各従属変数の誤差の分散

なぜ、誤差の分散を読みとる必要があるのでしょうか?

それは、従属変数の分散がわかるからです。

というのも、従属変数の分散がわかれば、その変数がどれだけ正確に独立変数(説明変数)によって説明できるか、その程度がわかります。

具体的には、以下の式が成り立ちます。

  • 従属変数の分散(分散説明率)= 1 − 誤差の分散

つまり、誤差の分散がわかれば、分散説明率も求められるということです。

また、この式は全体の分散を「1」としているので、つまり標準化されていることから、標準解をみればよいということです。

そこで、〈パス解析⑦〉で例示した標準解を用いて考えてみましょう。

この例では、変数②の誤差は 0.40 となっています。

そのため、変数②(自信)の分散説明率は 0.60(=1-0.40=0.60)ということになります。

つまり、変数②(自信)の高低の 60% は、勉強期間によって説明され、40% はそれ以外の要因によるものであると考えることができます。

各従属変数に対する各説明変数の寄与

これは、「パス係数」のことですね。

パラメータの読み取りに関しては⇩こちらをお読みください

パス解析③|パラメータとは?(パス係数・分散・共分散)
この記事は、心理系大学院生を対象としたパス解析の学習ページです。パラメータってなに?パス解析でパラメータと言われても意味がわからないこんな悩みや疑問がある方はご参考ください( ˘ω˘)動画で心理統計を学びませんか?クリタマ勉強部屋では、修士…

ちなみに、パス係数を見るときは、目的によって標準解をみるか、非標準解をみるかが異なります。

端的に言えば:

  • 非標準解 → 単位を変えずに、変数から変数への影響の程度を把握したい時
  • 標準解 → 変数間の影響の大きさを比較したい時

こちらに関しても、別記事にて詳しく扱ってます。

パス解析~標準解と非標準解の違いを使い分けよう~
この記事は、心理系大学院生を対象とした統計法の学習ページです。パス解析の「標準解」って何?「非標準解」との違いがよくわからない結局、どっちをみればいいの?こんな疑問がある方はご参考ください( ˘ω˘)動画で心理統計を学びませんか?クリタマ勉…

③説明変数間の相関をみる

パラメータの読み取りでは、「c」が共分散を表わすことを学びましたが、標準解においては、変数同士の相関を表わすことだけ押さえておきましょう。

まとめ

さて、いかがでしたでしょうか?

パス解析の結果の読みとり方について、少しは理解が深まったでしょうか?

最後に本記事の内容を振り返っておわかれです(^^)/

  • パス解析の解釈ポイントは、①誤差の分散、②パス係数(説明変数の寄与)、③説明変数間の相関の3つ
  • 誤差の分散からは「分散説明率(=1-誤差の分散)」が求められる
  • パス係数は、目的に応じて標準解・非標準解を使い分ける
  • 標準解における「c」は、変数同士の相関を表わす

ということなんですね~

それではまた(^^ゞ

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