基準関連妥当性とは?わかりやすく

研究法

この記事では、「妥当性」の1つである、「基準関連妥当性」について簡単にまとめておきます。

知識水準としては、以下のような方向けのまとめです。

  • 大学院をこれから受験する方
  • 臨床心理士資格試験をこれから受ける方
基準関連妥当性

基準関連妥当性とは

基準関連妥当性とは、理論的に関連が予測される外的基準と、どの程度関連しているかという視点で妥当性を確認する妥当性のことです

例えば、就職の適正試験の高成績が入社後の高いパフォーマンスに結びついてるのなら、基準関連妥当性は高いと言えますが、逆に、入社後のパフォーマンスが悪い場合は、試験は正確に適正を測定できてなかった可能性があります。なので、その場合は基準関連妥当性が低いということになります。

また、外的基準は、判別的妥当性、予測的妥当性、併存的妥当性の3つに分類される。

判別的妥当性

他より明確な基準によって2群に分けられた対象を、尺度得点によって区別できる程度から評価されます。

例えば、神経症評価尺度を作成する際に、神経症群と健常群に分かれている2群の得点分布を調べ、ある点数を基準に、2群が別れる場合は判別的妥当性が高いことになります。

予測的妥当性

尺度得点によって将来の事象を予測できる程度から評価されます。

先ほどのように、入社試験の点数と、1年後の会社での業務成績との間に強い相関が認められた場合、予測測定妥当性が高いといえるでしょう。

併存的妥当性

ほぼ同時に実施して得られた外的基準との関連性によって調べられるものです。例えば、うつ病尺度を作成する際に、すでにあるうつ病尺度との相関係数が高ければ、併存的妥当性が高いということです。

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