内容的妥当性とは?例も交えてわかりやすく

研究法

今回のテーマは、「妥当性」の1つである、「内容的妥当性」について少しばかり掘り下げたいと思います。

内容的妥当性

内容的妥当性とは

内容的妥当性とは、測定概念に関わる領域を、網羅できてるかどうかと言う視点で測定概念の検討をする妥当性のことです。

例えば、理系の総合テストが、化学だけであった場合、理系の範囲を覆えていないため、妥当性は低い。なぜなら、理系科目には、物理や生物などがあるからだ。細かいことをいうと、内容的妥当性は、表面的妥当性論理的妥当性に分けられる。

表面的妥当性

テストが見た目上、何を測定しているように見えるかという意味での妥当性をいう。例えば、期末テストの内容が、その学期で学んだ内容を取り上げたものであれば、表面的妥当性は確保されていると言える。回答する側の立場で考えた場合、項目数が多すぎない、質問が平易であるなど、回答に支障がないことも含まれる。テストの真の測定内容とは必ずしも関係はない。しかし、被験者がテストを受ける際の動機づけを維持するために必要なこと。

論理的妥当性

内容が、測定したい概念を適切に測定できているかどうかを論理的に検証するものを言う。これは、概念の理論的背景についての知識を持ち、概念内容を理解していなければできない。そのため、専門家による判断が必要になり、データ分析などの方法は用いない。この他、学力テストや知能検査などにおける測定項目が、測定したい分野や内容から偏りなく選び出されているかなどの検証も内容的妥当性に含まれる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました