因子分析の結果の見方~因子負荷量と共通性の関係~

心理統計法

この記事では、SPSSで結果を因子分析を出力した際の、結果の見方を取り上げています。

具体的には、因子負荷量共通性の関係についてです。

「因子負荷量」と「共通性」の説明についてはここではしないので、詳しく知りたい方はリンクをたどってください。

  • 大学院の研究で因子分析を行う必要がある
  • 論文を読んでるけど結果の読み取りがよくわからない
  • SPSSで結果を出力したけど、結果の見方がわからない

因子負荷量と共通性の関係

さっそく答えですが、「質問項目ごとの因子負荷量の2二乗和=その質問項目の共通性」ということになります。

実際に、みてみましょう

で、とりあえず、以下は僕が架空のデータとして作成したもを、論文に掲載するつもりで加工したものなので、「質問項目ごとの因子負荷量」が一体なんのことを言ってるのかその目で確認してください。

わかりいただけたでしょうか?

「4物事に没頭するタイプだ」というのが質問項目で、「.889」と「.213」がその因子負荷量ということです。

つまり、「.889」と「.213」を2乗して足したものが「共通性」ということです。

計算してみます。

  • 0.889×0.889=0.790321
  • 0.213×0.213=0.045369

あとは、これを足しあわせると・・・

  • 0.790321+0.045369=「0.83569」

となりますから、これを四捨五入して「0.836」となるわけですね!

そして、これと同じ計算を各質問項目ごとに算出したものが以下です。

気になる方は、実際に計算して確認してみてください。

まとめ

さて、「因子負荷量と共通性の関係」おわかりいただけたでしょうか?

それは、「質問項目ごとの因子負荷量の2二乗和=その質問項目の共通性」ということなんですね。(※ただし、バリマックス回転に限る

論文とかみると、この計算が合わないのがちらほらあったりするので、混乱しますが、その場合は、おそらくプロマックス回転をしてい流のかと思いますが、その場合は、以下の書籍を読み込んでみてください。

それではまた(^^ゞ

参考書

コメント

タイトルとURLをコピーしました