こんにちは。
クリタマ勉強部屋の管理人です(^ω^)
このページでは、ルール支配行動について、ABA(応用行動分析)の視点から解説しています。
- ルール支配行動ってなに?
- オペラント条件づけとどんな関係があるの?
↑こんな疑問のある方は、ぜひお読みください(^^ゞ
ルール支配行動とは
ルール支配行動をわかりやすくいうならば、「初体験のルールに従って、行動すること」だと言えますね。
例えば「今テレビをつけたら、100万もらえる」と友達に言われて、あなたが「TV」をつけたとします。
もしそれ以前に「TVをつけて、100万もらった経験」が「ない」にも関わらず、「TVをつける」という「行動」をしたのなら、それこそが「ルール支配行動」です。
ちなみにもう少し専門的にいうと以下の通りです。
ルール支配行動とは、「行動随伴性を記述したタクトが生み出す言語刺激(=ルール)」によって制御される行動である
(引用:スキナー以後の心理学(23)、言語行動、ルール支配行動、関係フレーム理論より)
これでもまだわからないという方は、こちらの動画でもう1つ具体例を紹介してます。
ルール支配行動とオペラント行動との違い
さて、ここまでの内容を昇華し、さらには応用行動分析に詳しい方は疑問に思ったことでしょう。「ルール支配行動」は「オペラント行動」と何が違うの?ということです。
簡単にいうと以下のような違いがあります。
- ルール支配行動・・・示されたルールに基づいてする行動
- オペラント行動・・・過去の経験に基づいてする行動
動画の「蛍」の例で解説すると、姉の「窓を開けるとホタルがいるよ」という「タクト」をきっかけに「窓を開けてホタルをみた」という一連の流れを過去にも経験していたのならそれは「オペラント行動」です。以下がオペラント行動です。
一方で、その一連の流れを経験したことがないにもかかわらず、弟が姉の「タクト」に基づいて「窓を開けた」のならそれは「ルール支配行動」ということになります。以下がルール支配行動です。
ルール支配行動の位置付け
ちなみに、ルール支配行動は、スキナーが唱えたその理論の3つの要素のうちの1つです。
行動分析学においては、他者から与えられるルール(他者のルール)を教示(instruction)、自ら生成するルール(自己ルール)を自己教示(self-instruction)と記述される場合が多い。
(引用:関係フレーム理論によるセルフ・コントロールに対する新たな理解より)
また、ルール支配行動はさらに次の3つに分類されます。
- プライアンス
- トラッキング
- オーグメンティング
ということで、ルール支配行動の概論ついてはここまで。
プライアンスだけは別記事を用意してますので、気になるかた↓↓こちらからどうぞ
動画で、ABAを学んでみませんか?
この記事を読んでABAに興味を持って頂けたのであれば、ぜひ以下の動画コンテンツも参考にしてみてください。より深い知識が学べます。それではまた(^ω^)
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