子供の問題行動について

応用行動分析

クリタマ勉強部屋の管理人です(^ω^)

こちらの記事では、子供の問題行動の強化子を探る方法をまとめてます。

発達障害児に限ったことではないですが、子どもと接する場合、100%問題行動(社会的に望ましくない・やめて欲しい行動)に直面しますよね?

例えば、泣きわめく・人を叩く・暴言を吐く、の様な行動がそれに該当します。

そういった行動への対処は、熟練者でも難しく、育児未経験のお母様には尚更悩みの種であるかと思います。

そこで、ABA(応用行動分析)的に推奨されている方法をここにまとめておくので、是非参考にしていただきたいです(/・ω・)/

ちなみに、ABAは老若男女に適用可能な理論なので、興味のある方は、リンクを辿ってください。

それでは、猿ではわからないけれど、猿には適用できる、

応用行動分析〜問題行動の原因理解編〜の幕開けです。

原因を見極める

 冒頭では、問題行動の対処法について述べましたが、そのファーストステップとして原因を探らねばなりません。そのためには、「問題行動が何によって強化されているのか?」を知る必要があります。つまり、その強化子を突き止めコントロールしようというのが今回の趣旨です。

強化子って何?」という方はリンクを辿ってくださいね。

では、その強化子を突き止めれるためにはどうすればいいのでしょうか?そこで、心理学では、三項随伴性(ABC分析)という色メガネを用意してます。三項随伴性(ABC分析)の説明は、別記事に譲りますが、ここでのメッセージは、問題行動の前後の出来事に注目すべしという事です。

問題行動 〜要求〜

 例えばよくあるのは、好きな遊び(ゲーム)ができないと泣き喚く子どもっていますよね。その時に、子どもの喚きに耐えられずゲームをやらせてしまうと、その場は収まるかもしれませんが、結果としてその行動の強化に繋がってしまいます。つまり、ゲームができない状況下での”泣き喚く”という行動を増長させてしまってるのです。

問題行動 要求

 つまり、この場合の”強化子”、すなわち、”泣き喚く”という”問題行動”の原因は”ゲームをやらせる”という対応方法ではないかと予測が立つわけです。

ちなみに、この強化子は”要求”という種別に区分されます。泣き喚く事で、”ゲームがしたい”という要求が叶ってますね。ちなみに、この場合、たまにでも要求を叶えてはいけません。行動頻度を維持されるためには、必ずしも毎回報酬を与えられる必要はないからです。これを間歇強化と呼びますが、興味があるかたは、これまたリンクを辿ってください。

その他の問題行動の原因となる強化子

以上の様に、問題行動に対処する場合、「問題行動が何によって強化されているのか?」を考えることが重要となります。また、上記は、わかりやすい事例を取り上げましたが、他にも問題行動を増長させる主な強化子には次の3つのがあるとされます。

回避

問題行動をした結果、自分にとって不都合な事態を回避できると、その問題行動は強化されます。例えば、ある子どもに宿題をやらせたとしましょうか。この子が勉強嫌いな場合、あらゆる手段を使ってその場を回避しようとします。そして、宿題をやらせる度に、子どもが”今日食べたご飯の話”や”最近出かけた場所”など話をしてくるのであれば、”話にのる”という行為は、子供への強化子になってる可能性があります。

問題行動 回避

昔こんなことがあったけど見事に回避され(というか遊ばれ)てますね。

注目

 続いての強化子は、”注目”です。これ大人でも結構いますけど、わかり易いのはあれですね。”好きな子をいじめしてまう”的な行動。気をひきたいが故に、悪口言ったり叩いたりしちゃう。あるいは、目立ちたがりの人間ってこういう迷惑な行動をしてしまいすよね。周囲の人間、友達や先生、親の注目を得たいが故に、物を壊す、人を叩く、わざと危険な行動をとる。この様な行動に対しては、おもわず、「あ!!」とか、「危ない」とか、「やめて!」など反応をしたり、あるいはそちらに視線を向けるだけでも強化子になりえます。

問題行動 注目

自己刺激

 最後の強化子は”自己刺激”です。例えば、親指をしゃぶる、授業中に立ち上がるetcありますが、そういった行動はや退屈がまぎれるため、本人にとっては快楽となってる可能性があります。それすなわち強化子という事ですね。僕たち大人でも、退屈なとき散歩したり、無意味に人にちょっかい出したりしますよね。それと同じです。

問題行動 自己刺激

以上が問題行動を起こす子どもの強化子とされますが、注意すべきは、必ずしも強化子は1つではないという事です。また、この様に、子どもの行動の”意味”を分析することを”機能分析”と呼びますが、コミュニケーション行動に焦点を当てるとさらにその機能を分類することができます。

動画でABAを学んでみませんか?

この記事を読んでABA(応用行動分析)に興味を持って頂けたのであれば、ぜひ以下の動画コンテンツも参考にしてみてください。より深い知識が学べます。それではまた。

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