クリタマ勉強部屋の管理人です(^ω^)
この記事では、「三項随伴性」についてわかりやすく解説してます。
↓こんな方はぜひお読みください(^^ゞ
- ABAをこれから学びたい
- カウンセリングで認知行動療法をやる予定がある
参考随伴性とは
三項随伴性とは、人の行動を先行条件(弁別刺激)⇨行動(反応)⇨結果という3つの項目に分けて分析する手法のことを言います。
先行条件(Antecedents)、行動(Behavior)、結果(Consequences)それぞれの頭文字をとってABC分析とも呼ばれます。
三項随伴性の具体例
とは言え、それだけではわかりづらいと思うので、具体例を考えてみます。
例えば、あなたがあなたの部下、あるいは子供に部屋の掃除を頼むとして、
あなたは、”掃除しておいて”という指示を投げかけ、その要求どおりに相手は”掃除”をしてくれ、それに対しあなたは”ありがとう”と労いの言葉を投げかける一連の流れが行われたとします。
そして、このような人の行動の流れを、三項随伴性の枠組みに当てはめると↓↓のようになります。
以上のように、人の営みを先行条件(Antecedents)、行動(Behavior)、結果(Consequences)と分けて考えることこそが三項随伴性であり、行動分析だと言えます。
ただし、この分析を行う際には、手順をよく理解しなくてはなりませんが、その際は、①行動、②その行動のきっかけとなった先行刺激、③その結果、という順番に考えるのがセオリーです。
人の”認知”を考慮する
この三項随伴性の刺激(A)や結果(C)を操作することで、人の行動を増減を導こうとするのがいわゆる”オペラント条件づけ”なわけですが、ここでは、その操作を行う際の個別性について、つまり、”認知”に該当するであろう部分に触れておきます。
というのも、この理論に沿って他者とかかわったとしても、必ずしもその通りにいくとは限らないからです。
では、なぜそのようなことが起きるのかというと、人それぞれ物事の捉え方が異なるからでしょう。
先ほどの例で言えば、”掃除をして”という指示に対し、その相手が掃除をして、”ありがとう”ということで、掃除の指示者は、受け手の掃除をするという行動が増加するであろうという目論見の下”ありがとう”という言葉を発したとします。
つまり、指示者は、掃除をしてくれた”報酬”として”ありがとう”を用いたことになります。
そして、その”ありがとう”という言葉を投げかけたことにより、”掃除をしてくれる頻度が増加”したならば、それは”正の強化”として有効だったということです。
しかし、それにより、”掃除の頻度が低下”したならば、これは”正の弱化”ないし”負の弱化”ということになります。
仮に、正の弱化だとしたら、受け手側は、「何で当たり前のことしただけで感謝されなきゃいけないんだよ。バカにされてんのかな?」と考えているのかもしれません。
もしくは、負の弱化だとしたら、「ゴロゴロする至福の時間が奪われた」と考えているのかもしれません。
このように、人によって”ありがとう”という言葉をよく捉える人、悪く捉える人、どっちでもいい人というように、その解釈の仕方は異なるのです。
そして、その意味は、もちろん状況によっても異なってきます。
だからこそ、刺激(A)や結果(C)を操作する際には、個別性を意識することが重要だということになるわけですね。
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