この記事は、ボウルビィにより提唱された「愛着」という概念について、僕がレポートを書く際にまとめた忘備録です。
まとめていうにも程遠いですが・・・
実際、現場にでていると、愛着の問題を抱えてくるクライエントさんはとても多いこともあり、近々本格的まとめ直すかもしれませんよ(/・ω・)/
愛着とは
愛着とは、乳児と養育者との間に形成される情緒的絆のことです。
養育者は、多くの場合「母親」のことですが、必ずしもそういうわけではありません。ですので、「養育者」という表現がなされています。これは、「基本的信頼感」という言葉に言い換えることができます。ちなみに、この言葉、聞き覚えありませんかね?
そうです。生まれてから死ぬまでの各発達段階における、発達課題と心理社会的危機を整理したエリクソンのライフサイクルです。ライフサイクルを確認すると、「基本的信頼感」は、乳児における「発達課題」として挙げられています。
乳児は授乳、排泄の身の回りの世話、抱っこなどのスキンシップ、話しかけや遊びといった、母親とのかかわりを通して、母親に対して「この人は自分を愛してくれ、信頼できる」という感覚を抱きます。この感覚が愛着で、母親に対する基本的信頼感です。
(引用:障害臨床学ハンドブック第2版,p139より)
愛着が形成されないとどうなるか?
想像するに困らないと思うのですが、では「この人は自分を愛してくれ、信頼できる」という感覚が育たないとどうなるでしょうか?それは「他者との信頼も築けない」ということになり得ます。
健常な愛着を形成できなかった子どもは「母親から愛されている、母親は信頼できる」という感覚がもてなかったり、不十分ですから、他の人々にもその感覚をもてず、なかなか愛着の輪が広がりません。
(引用:障害臨床学ハンドブック第2版,p139より)
逆に言えば、養育者との間に愛着が形成されれば、他者に対しても情緒交流を持ちたいという欲求に繋がり、そしてそれが人間関係を形成していく力へと繋がっていくのだと考えられます。
だからこそ、乳児期における愛着の形成というのは重要なのですね。
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