この記事は、臨床心理士資格試験の1次試験の対策ページです。
今回は「SCT(文章完成法)」に関する問題について取り上げています。
出題のポイント
SCT(文章完成法)は、臨床心理士資格試験においては、どのように出題されるのでしょうか?
過去問の傾向を見ると、以下のポイントはおさえておきたいところです。
具体的には、以下の正誤がわかればOKです。
実際に答えてみて下さい。
クイズ①~SCTの目的と方法~
SCTは、誤字や脱字を点数化して知的能力を判断するテストである
クイズ②~心理検査におけるSCTの分類~
SCTは投影法には含まれない
クイズ③~実施の際の注意点(教示)
SCTを実施する際の注意点として、「じっくり考える必要ない」ことを伝える
クイズ④~SCTの内容(刺激文)~
SCTの刺激語は必要に応じて自分で作る行為は禁止である。
クイズ⑤~SCTの解釈方法~
SCTの分析・解釈には、数量的方法と了解的方法があるが、特に重視されるのは、数量的方法である。
クイズ⑥~SCTから得られる情報~
SCTでは、被検査者の無意識的な内容や病理が理解できる。
答えと解説
①(×)→SCTは、「未完成の文章を完成させ」、そにれよって「パーソナリティ」を判断するためのテストです。
根拠は↓こちら
SCT は文脈を完成させるという構造を持つことによって、クライアントに「何を感じているのか、思っているのか、考えているか」を規定することができ、しかも「何を」を自由にあけておくことができるとしている。この何について、どのように感じており、どのように思っており、どんな風に考えているかにクライアントのパーソナリティや対象関係に関するイメージなどが映し出されると考えられる。
引用:SCT(Sentence Completion Test:文章完成法) の臨床的活用についてより
※引用の具体的なページ番号などが知りたい方はこちら
②(×)→SCTは投影法の1つです。
根拠は↓こちら
SCT(Sentence Completion Test)とは未完成の文あるいは短文を刺激として提示し、被検者はそこから思いつくこと、感じたことを自由に記述して文章を完成させてゆくといった形式ですすめられる検査法であり、代表的な投映法の一つとされている。
引用:SCT(Sentence Completion Test:文章完成法) の臨床的活用についてより
※引用の具体的なページ番号などが知りたい方はこちら
③(〇)→逆説、「よく考えて書くように」という選択肢は「×」です。
根拠は↓こちら
検査用紙に記載されているように『できるだけ速く1から順に』『最初に思い浮かんだことをかくように』指示する。『じっくり考えて書く必要はないこと』『すぐに浮かばないものあったらそれは〇をつけて後回しにして、後から書いてよいこと』を伝える。
引用:SCT(Sentence Completion Test:文章完成法) の臨床的活用についてより
※引用の具体的なページ番号などが知りたい方はこちら
④(×)→刺激文は、必要に応じて作成しても差し支えない。
根拠は↓こちら
SCTの内容には、十分に吟味された項目が使用されるべきであることはいうまでもないが、しかし、また、あまり形式にこだわる必要もない。第1表にはSCTのうち、もっとも代表的なものの一つである精研式のPartⅠを示したが、およそ、このあたりを目安として、ときには使用者がその目的に適したように、たとえば採用試験なら人間関係を重視する項目を加えるなどして作成してもさしつかえない。
引用:パーソナリティテストとしてのSCTに関する一考察ー特に応用とその解釈をめぐってーより
※引用の具体的なページ番号などが知りたい方はこちら
⑤(×)→数量的方法と了解的方法があるという部分はあっていますが、重視されるのは「了解的方法」です。
第二の特徴はスコアリング(得点化)や数量的分析をあまり重視しない点である。
引用:SCTノート(4)より
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