【大学院受験者向け】研究室訪問の方法

大学院受験

※この記事は、2018年に書いた記事です。

8月に研究室訪問を実施したため、その手順と記録を残しておく。

大学院を受験するにあたり、誰もが1度くらい頭をよぎるのがこの”研究室訪問”。僕は特に、完全に独学であったため、得られる情報に限りがあった。ネットでの情報を見ると、した方がいいという意見もあったし、しなくてもいいという意見もある。

そこで、一度研究室訪問をする理由を自分なりに考えてみたのだ。

なぜ研究室訪問をするのか

これもネットを見てると、教授との相性を見るためとか、研究室の様子を見るためとか色んなことが書かれていたのだが、結局、今何よりも大事なのは、大学院に受かるかどうか。この一点だけなのだ。受験生の立場としては。

 つまり、自分に好印象を持ってもらい、それにより面接の評価が少しでも高まることではないのか?と僕は思う。それを口にはしないけれども。本音はそういうこと何ですよ。だって、研究の内容ができるか?とか、教授との相性が合うか?とかぶっちゃけ入学してしまえばどうにでもなりそうないし、教授と一度会っただけで相性が合うかどうかなんてわかるはずもない。その上、「研究室訪問した経緯から、教授と相性が合うと思いました。」なんて言ったらバカ丸出しだろう。僕が試験管なら、「なんて、浅はかな人何だろう」と思ってしまう。

だから、研究室訪問を試験外のポイント稼ぎの場として僕は捉えていた。とは言っても、それだけで、合否が決まるなんてことはあり得ないので、全く同じ能力の応募者が

 2人いて、どっちか一人選ばなきゃいけないってなった時に、資格の所有の有無で優劣つけられるくらいの気持ちですけどね。

手順

そういうわけで、研究室訪問をする際に僕が踏んだ手順をここに残しておく。

①各大学院の入試課に電話

まずは、研究室訪問の方法や可否、アポをとるために、大学院の入試課に電話をした。ただし、希望する日程とどの教授を訪問したいかぐらいは、最低限答えられる様に準備しておくこと。その結果から得た、パターンは以下の3通り。

パターン①

研究室訪問は推奨していないが、教授がweb上で公開している場合は、直接交渉OK。可否はその教授次第。

パターン②

研究室訪問をやっており、事務方を通して教授にアポを取ってくれる。

パターン③

研究室訪問を禁止している。

②アポの取得

研究室訪問の可否とアポ取得の方法がわかったところで、メールと電話でアポイントを打診することにした。

③研究室訪問の準備

アポイントを取得したところで、次は当日のための最低限の準備をせねばならない。教授に「この人に来て欲しい」とまではいかなくとも、「この人だったら、問題なさそうだな」くらいには思って欲しい。そうすると、何をしなければいけないかがおのずと見えてくる。

研究計画書の草案

これが最も重要なことだろう。自分が扱おうとしてるテーマが実際に研究できるか否かというだけでも、面接の際にはアピールポイントになる。研究室訪問を推奨していない大学院ならなおさらだ。

教授についてリサーチ

大学院で公開している教授のプロフィールや、教授が公に発表している研究テーマぐらいは、知識として頭に入れておく。最低限ね。

質問を考えておく

あらかじめ何を聞きたいか考えておく。そのためのリサーチでもあったわけだ。ちなみに僕が聞いたの質問は以下。

研究テーマについての可否(ただし、概要を説明した上でその質問を投げかけた)

教授が今後扱おうと考えている研究テーマ(「今までは、◯◯とか、△△と行った論文を発表されてますけど、今後は〜?という様な聞き方をする。これによりリサーチ力をアピールできる。)

③教授の経歴(これも教授の経歴が情報公開されている場合は、◯◯での勤務経験に興味を持ったんですが、どんなことされてたんですか?の様な聞き方が望ましい)

④学生の卒業後のキャリア

⑤社会人学生の割合

準備したのは、以上5点。

教授がその場をハンドリングして話を展開してくれたことや、同席していた研究生から内部事情を聞くこともできたので、なんだかんだ1時間くらいはいたのではないかと思う。

手土産を持参する

1000円程度でもいいので、何かしら持って行った方がいいだろう。メールとかで聞けるなら、事前に甘いものは食べれるか?研究生の人数は何人か?くらいは確認しておくべし。ちなみに僕が持参したのはこちら。

当日の服装

もちろんスーツ。教授が女性の時は、身だしなみと匂いには気をつけるべし。特に夏は。直前にタバコなんて吸うのは言語道断ですよ。

で、結局研究室訪問はした方がいいの?

この疑問については、僕の答えは”YES”だ。なぜなら、僕の様に、独学でやってると情報がネットに依存しがちになる。そういう意味では、生の情報を得らるというのは大きかったと思う。特に、試験に関するオフレコの情報がもらえたりもするからだ。例えば、英語の出題領域に関するヒントや、面接で評価してるポイント、研究生が面接の時に聞かれた質問、研究計画書に対する助言etc….あるいは、面接の際の志望動機のためのネタ作りにもなる。おそらく志望動機を聞かれて、「××の分野に明るい、◯◯教授がいるから」みたいなことを言う人も多いのではないだろうか。しかし、当然ながら「A大学の△△教授の方がよくない?」と質問をされると返せなくなる。なので、こう言った質問への対策のために、研究室訪問で、教授の考えとか、信念とか、その時発した言葉を交えて志望動機を考えておくと、他の受験生との差別化にもなるし、血の通った自分にしかできない回答になる。

とまあ、

最終的に、僕が教授に気に入られたかどうかはさておき、合格可能性を1%でも上げるための情報が得られたという観点から、研究室訪問をした意味はあったと結論づけている。

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