この記事は、臨床心理士資格試験の1次試験の対策ページです。
今回は「心理統計法(多変量解析と各種検定)」に関する問題を取り上げています。
出題のポイント
「心理統計法(多変量解析と各種検定)」に関する問題は、臨床心理士資格試験においては、どのように出題されるのでしょうか?過去問の傾向を見ると、以下のポイントはおさえておきたいところです。
- 独立変数と従属変数の組み合わせから適切な分析手法を選ぶ
- メタ解析
- 分散分析について
- 交互作用について
- パラメトリックとノンパラメトリック検定
問題①~変数の組み合わせから適切な分析手法を選ぶ~パート1
次の独立変数と従属変数の組み合わせのうち、適切な分析手法はどれか。
【独立変数ー従属変数】
①質的ー質的
②量的ー質的
【分析手法】
A)ロジスティック回帰分析
B)数量化理論Ⅱ類
問題②~変数の組み合わせから適切な分析手法を選ぶ~パート2
次の独立変数と従属変数の組み合わせのうち、適切な分析手法はどれか。
【独立変数ー従属変数】
①量的ー量的
②質的ー量的
【分析手法】
A)数量化理論Ⅰ類
B)重回帰分析
問題③~メタ解析~
以下の分析手法に関する説明と、適切な名称の組み合わせを答えよ。
【分析手法に関する説明】
①独立に行われた複数の研究結果を要約して、記述する手法
②二つの標本の平均値の差の検定法
③変数間の因果関係を分析するための手法
④二つの変数間の関連性の強さの度合いを示す
【名称】
①重回帰分析
②t検定
③相関分析
④メタ解析
分散分析について
分散分析に関する記述の正誤を答えよ。
問題④~分散分析とt検定の関係~
分散分析とt検定は組み合わせて用いることができる。
問題⑤~分散分析の流れ~
分散分析では、主効果を検討して、それが有意なら、多重比較を検討する。
問題⑥~F値からわかること~
有意な結果について、F値から、効果の大きさや、数、場所が判断できる。
問題⑦~変数間の影響を分析する~
変数間の影響の違いをみるときには、交互作用を行うとよい。
交互作用について
ある学校の生徒に、体育館が教室で勉強をしてもらい、その後、教室ないし体育館で、その成果を確認するためテストを行ったところ、次のような結果が得られた。
問題⑧~交互作用の有無~
この結果からは、勉強した場所とテストをした場所の間に、交互作用が認められると言えない。
問題⑨~文脈依存効果~
この結果からは、「文脈依存効果」を受けているとは言えない。
問題⑩~独立変数と従属変数~
この研究における独立変数と従属変数の適切な組み合わせはどれか
【独立変数ー従属変数】
①学習場所ーテスト場所
②テスト場所ー学習場所
③学習場所ーテストの点数
④テスト場所ーテストの点数
問題⑪~研究デザイン~
この研究では、条件の違いによって、4群の被験者を用意することが望ましく、そのような研究デザインを「混合計画」と呼ぶ。
問題⑫~パラメトリックとノンパラメトリック検定~
次のうち、ノンパラメトリック検定を1つ選べ。
①Wilcoxonの順位和検定
②F検定
③t検定
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