双極性障害Ⅰ型とⅡ型の違い

DSM-5

こんにちは。

こちらの記事では、双極性障がいに関する僕の理解をまとめています。

完全に勉強用の忘備録ですのでその点をご了承ください。

前回のエントリーでは、「DSM-5における双極性障害の位置づけ」をまとめましたが、その内容を踏まえて、今回は・・・

「双極性障害のⅠ型とⅡ型ってなにがどう違うの?」

という疑問を明確に示していくことにします。

結論〜Ⅰ型とⅡ型の違いは、躁状態の期間と程度

それでは、いつも通り結論から入りますが、両者の違いは以下の通りです。

  • 双極Ⅰ型・・・入院が必要な躁状態が1週間以上続く
  • 双極Ⅱ型・・・入院が必要ではない躁状態が4日間続く

この根拠については、以下を参考にしています。

双極Ⅰ型障害というのは、入院が必要になる程激しく、放っておいたら本人の人生が台無しになってしまうほど大変な躁状態、そしてうつ状態を繰り返すものです。一方、双極Ⅱ型障害というのは、いつもと違って明らかに「ハイ」になっているけれど、入院を要するほどではない、「軽躁状態」と、うつ状態を繰り返すものを言います。つまりⅠ型とⅡ型の違いは、そう的な状態の程度の違いのみによって診断されます。」

引用:双極性障害 第2版 双極症Ⅰ型・Ⅱ型への対処と治療,p24

⬆️こちらは程度についての解説ですね。

そしてお次は、期間についての解説です。

「DSM-5の、躁状態の診断基準は、躁状態が七日間毎日続くこと、となっています。そして軽躁状態の診断基準は、軽躁状態が四日間続くこと、となっています。」

引用:双極性障害 第2版 双極症Ⅰ型・Ⅱ型への対処と治療,p25

ですから、双極Ⅰ型とⅡ型を区別するポイントは、やはり「躁状態」にあるということになりそうです。この書籍を読みながら、「うつ状態は両者を区別する上で関係ないの?」という思いがありましたが、「うつ状態」はあまりポイントではないのかなと考えられます。

というのも、DSM-5の抑うつエピソードの基準には、次の様な注意書きが示されています。

抑うつエピソードは双極Ⅰ型障害でしばしばみられるが、双極Ⅰ型障害の診断には必ずしも必須ではない

(引用:DSM-5 精神疾患の分類と診断の手引き,pp64-65)

衝撃ですね。「双極」と言いながら、「抑うつ」は必須ではないなんて。

また、セカンドオピニオンとして以下の参考までにネットでの情報を拝借。

双極Ⅰ型障害の躁状態と双極Ⅱ型障害の躁状態には大きな違いがありますが、うつ状態に関してはⅠ型もⅡ型も同じ程度です。

(引用:大阪メンタルクリニック梅田院HPより

この説明は、先ほどの書籍に書かれていたことと一致していると考えられます。

ですので、やはりⅠ型とⅡ型を区別する上で、大事なのは、「躁状態の程度」だと言えそうです。

まとめ

さて、いかがでしたでしょうか?

最後に、本日の内容を振り返ってお別れです。

  • 双極性障がいのⅠ型とⅡ型の違いを分けるものは、主に躁状態の程度と言われている
  • 双極Ⅰ型の場合、入院が必要な躁状態があらわれている(躁)
  • 双極Ⅱ型の場合、入院が必要なほどではないが躁状態があらわれている(軽躁)
  • DSM-5には診断基準として、双極Ⅰ型の場合躁状態が1週間以上、双極Ⅱ型の場合軽躁状態が4日間続くという期間の基準が記載されている。

ということです。

双極Ⅰ型の躁病エピソードの診断基準を学びたい方は⬇︎⬇︎こちらから

それではまた。

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