こんにちは。
こちらの記事では、双極性障がいに関する僕の理解をまとめています。
完全に勉強用の忘備録ですのでその点をご了承ください。
内容は以下の通りです。
- DSM-5における双極性障がいの位置づけについて
- DSM-4からDSM-5の移行による変化
DSM-5における双極性障がいの位置づけ
まずは、こちらの疑問に関する結論ですが、その体系図を以下の様に示します。
この図から、DSM-5には、「双極性障害および関連障害群」という項目があり、その下位分類として、双極性障害のⅠ型とⅡ型があるということがわかります。
しかし、この間、就労移行支援の職員さんが、どこだかで研修を受けてきたそうなのだが、そこでの「双極性障害の位置づけ」はこんな感じでした。
「気分障害」というカテゴリーの中の1つとして、「躁うつ病」があるということです。ちなみに、この分類では、「躁うつ病」の下位分類に「Ⅰ型とⅡ型」が存在していた様です。また、「躁病」という区分はDSM-5における双極Ⅰ型に含まれているのだと考えられます。
ただ、これはとても、残念なことではないでしょうか。なぜなら、この区分は「もう古い」と考えられるからです。記述の通り、現在最新とされている診断基準はDSM-5です。ですが、上記の区分はDSM-4です。つまり、1昔前の診断基準ということです。研修をする側の勉強が足りなくないですか?と思わざるを得ませんでした。
うつ病は何処へ
ただ、ここで勘のいい方は、疑問に思った方もいるかもしれません。
「うつ病は何処へ?」
という点についてです。
これは、DSM4からDSM5に移行した際に、「抑うつ障害群」というカテゴリーが新たに設けられ、その下位分類に「うつ病」は位置付けられている様です。以上を踏まえると、「双極性障がい」と「うつ病」は「別の疾患」であるという点が強調されているのではないでしょうか。
DSM-4からDSM-5の移行による変化
ここまでの変化を整理すると次の通りです。
「双極性障がいとうつ病は、気分障害というカテゴリから分裂」し、「双極性障害および関連障害群」と「抑うつ障害群」という2つのカテゴリが新たに設けられ、「その区分に位置することになった」というわけです。そしてそれに伴い「気分障害」というカテゴリは消えているようです。
まとめ
今回の記事内容は以上になりますが、最後にここまでの話を整理して終わります。
- 「双極性障害」には「Ⅰ型」と「Ⅱ型」という分類がある
- DSM-5において「Ⅰ型」と「Ⅱ型」は「双極性障害および関連障害群」の下位分類として位置付けられている
- DSM-4では「気分障害」として「躁うつ病」と「躁病」が位置付けられていたが、DSM-5への移行に伴い「気分障害」の区分がなくなった。
- 「気分障害」の区分がなくなったことにより、「うつ病」は「抑うつ障害群」の下位分類に位置づけられるようになった
ということになります。
双極性障がいⅠ型とⅡ型の違いについては↓↓こちらでまとめてます。
それではまた。
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