【勉強】躁病エピソードの診断基準〜項目C&D〜

DSM-5

こんにちは。

こちらの記事では、双極性障がいに関する僕の理解をまとめています。

完全に勉強用の忘備録ですのでその点をご了承ください。

前回のまでのエントリーにおいて、「躁病エピソードの診断基準A」そして、「診断基準B」についてまとめましたが、今回は・・・

躁病エピソードの診断基準CとDを深掘りしていきます。

DSM-5における診断基準「C」と「D」の内容

それはまず、DSM-5における診断基準CとDの内容について確認して起きます。

C.この気分の障害は、社会的または職業的に著しい障害を引き起こしている。あるいは自分自身または他人に害を及ぼすことを防ぐため入院が必要であるほど重篤である。または精神病性の特徴を伴う。

D.本エピソードは、物質(例:乱用薬物、医薬品、または他の治療)の生理学的作用、または他の医学的疾患によるものではない。

注:基準A〜Dが躁病エピソードを構成する。少なくとも生涯に一度の躁病エピソードがみられることが、双極I型障害の診断には必要である。

(引用:DSM-5 精神疾患の分類と診断の手引き,p62より)

上述の項目Cについては双極性障害のⅠ型とⅡ型の違いについての学習の際に、すでに触れましたので、詳しくはそちらを参照いただければと思いますが、簡潔な説明として⬇︎を引用しました。

双極Ⅰ型障害というのは、入院が必要になる程激しく、放っておいたら本人の人生が台無しになってしまうほど大変な躁状態、そしてうつ状態を繰り返すものです。」

引用:双極性障害 第2版 双極症Ⅰ型・Ⅱ型への対処と治療,p24

つまり、入院するほどに重篤であるということがポイントであると考えられます。

そして、項目Dは、薬などによる症状は除外しましょうということですね。

「エピソード」という言葉の意味

ということで、以上の項目に該当する場合、「躁状態」とされ、「双極Ⅰ型障害」となるはずかと思いきや、僕の頭を抱えさせたのが、次の文言でした。

「A.少なくとも1つ以上の躁病エピソード(上記「躁病エピソード」A〜D)に該当すること」

(引用:DSM-5 精神疾患の分類と診断の手引き,p65)

1つ以上の躁病エピソード(上記「躁病エピソード」A〜D)に該当する」とはどういうことなのでしょうか??

この意味を理解するためには、「エピソード」の意味をよく理解しておく必要があります。

「エピソードというのはある一定の期間という意味です。」

引用:双極性障害 第2版 双極症Ⅰ型・Ⅱ型への対処と治療,p16

つまり、「躁病エピソード」とうのは、「躁病である一定の期間」ということである。

であれば、「1つ以上の躁病エピソード」というのは、「診断基準A〜Dを満たしある一定期間」と表現しなおすことができる。

例えば、双極性Ⅰ型障害というのは、気分の波をイメージにすると以下のようになります。

このような、「躁状態と思われるような時期」において、「診断基準のA〜Dの項目」が満たされれば、それが「躁病エピソード」だと考えられる。

上の図で言えば、「躁状態と思われるような時期」が2つある場合、どちらか1つの期間が躁病エピソードであれば良いということになる。

逆説、2つある「躁状態と思われるような時期」のうち、どちらも「診断基準のA〜Dの項目」が満たされなければ、それは「躁病エピソード」ではないということになるのでしょう。

まとめ

それでは、例のごとく、本エントリーの内容をまとめて今日もおわかれです。

  • DSM-5における、躁病エピソードの項目Cは、双極性障害の程度について書かれている
  • DSM-5における、エピソードの項目Dは薬などによる症状を除外することが書かれている
  • 「エピソード」とは「ある一定の期間」を意味した表現である。

それではまた。

抑うつエピソードについて学びたい方は⬇︎こちら

引用文献

引用した書籍や文献はこちらに残しておきます。

①DSM-5精神疾患の分類と診断の手引き

②双極性障害第2版

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