【心理学】投影性同一視(投影同一化)とは?~わかりやすく例も交えて~

精神分析

こんにちは。

この記事では、投影性同一視(投影同一化)について、僕の理解をまとめておきます。

  • 投影性同一視(投影同一化)ってなに?
  • 具体例を知りたい

結論〜投影性同一視(投影同一化)とは?

結論から言うと、投影同一視とは、

「同じ気持ちにさせる」みたいなことです。

例えば、こんな感じ。

だまれ、だまれ、だまれ、だまれ

はい、あなたはなんと思ったでしょうか?

多くの人はこう思ったのではないでしょうか?

「お前こそだまれや(怒)」

もしその様に感じたとしたら、

この様な現象が「投影同一視」ということです。

自分の中のもの(感情、欲望、感覚)を、外界対象の中に押しやり、押し込まれたものによって、相手を操作する

臨床心理学(New Liberal Arts Selection),有斐閣

※引用の具体的なページ番号などが知りたい方はこちら

つまり、私は操作しました。

どの様に操作したか?

あなたに「だまれ、と思わせるように」です。

しかしながら、投影同一視は大変わかりづらい概念です。

これだけでわかった気になるのは大変です。

「これはクラインの精神分析の基礎概念であるが、初期の定義の曖昧さと拡大によって様々な議論を呼び、かつ、難解である」

(引用: 素朴心理学に基づいた防衛機制に関する考察)

※引用の具体的なページ番号などが知りたい方はこちら

具体例にはどんなものがあるの?

一応、もう一つだけ具体例を挙げてみることにします。

お客さんのところに、上司に同行した新入社員のAさん。

Aさんに良いところを見せようとした上司は、マシンガントークでお客さんを捲し立てていましたが、最終的に「ごめんなさい」と冗談を断られてしまいました。

その帰り道に上司はこんなことを言いました。

自分の責任だと認められないかもしれんけどな、まぁ、こういうこともあるわ。気にすんな

え、あれ僕のせいなんすか?何も喋ってないんですけど

そやろ?営業はしゃべるのが仕事やねん

はぁ、そうですか・・・

上司は自分の責任を認められない気持ちを、Aさんに投げ入れて(投影)、それによってAさんを反論させる(操作)ことで、上司がAさんに投げ入れた特性ととAさんを同一視(同一化)しています。

これが投影性同一視です。

まとめ

さて、いかがでしたでしょうか?

最後に、本記事の内容をまとめてお別れです。

  • 投影性同一視とは、他人を同じ気持ちにさせること。
  • 例えば、誰かに「だまれ」と言い続けると、相手からも「だまれ」と思われる
  • 他にも、自分の非を認められずに人のせいにして、その結果反論を浴びることなどが挙げられます。

ということなんですね。

それではまた(^^ゞ

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