ロールシャッハ・テストにおける体験型とは?

臨床心理査定

こちらの記事では、臨床心理士資格試験の受験用に、ロールシャッハ・テストにおける体験型についてまとめておきます。

  • 体験型ってなにをみてるの?
  • どんなスコアから体験型を判断するの?
  • 体験型のスコアは意識的なものと無意識的なものがあるってほんと?

こんな疑問がある方は、ごらんください(^ω^)

結論~体験型とは、その人の行動様式~

 結論から言うと、体験型とは、ロールシャッハ・テストの結果から解釈される。個人の行動様式や、対処様式だと考えられます。

 体験型とはHermann Rorschach(1922)が定義した、ロールシャッハに見られる個人の意思決定や問題解決の際にとる行動様式や、対処様式のことである。この体験型は以前までは①内向型、②外拡型、③不定型の3種類に分類されていた。

引用:包括システムによるロールシャッハ・テストの回避型体験型が問題解決に及ぼす影響について-LAD(Logical Analysis Device)からの分析-

※引用の具体的なページ番号などが知りたい方はこちら

体験型タイプ①~内向型~

その名称の通り、「考える人」という表現が一番ピンとくるかもしれません。

 概念的思考を非常に頼りにする人である。よくよく考えて、さまざまな選択肢を考慮し終えるまで行動を遅らせる傾向がある。自分の内的見立てを頼りにし、外界からのフィードバックを当てにしないだけでなく、感情にも影響されすぎないようにする。意思決定をするに当たっては、慎重で明確な理屈を必要とし、なるべく試行錯誤的な行動をとらないようにする人である。

引用:包括システムによるロールシャッハ・テストの回避型体験型が問題解決に及ぼす影響について-LAD(Logical Analysis Device)からの分析-

※引用の具体的なページ番号などが知りたい方はこちら

体験型タイプ②~外拡型~

こちらは、内向型と対照的で、「考えるより、行動する人」という表現が適切です。

 問題解決や意思決定をする際に、思考に感情を混ぜ合わせる傾向があると言える。内向型の人はたいてい「考え深い」やり方に相当頼って判断を下したり、計画を練ったりするのに対して、外拡型の人は感情を頼りにする。外部からのフィードバックを頼りにするし、試行錯誤の結果に基づいて判断をすることが多い。

引用:包括システムによるロールシャッハ・テストの回避型体験型が問題解決に及ぼす影響について-LAD(Logical Analysis Device)からの分析-

※引用の具体的なページ番号などが知りたい方はこちら

本当は、もう少し分類があるのですが、臨床心理士資格試験対策であれば、このぐらいの理解で問題ないと思われます。だいたい体験型の読み取りができれば、選択肢をきれます。

体験型のスコアリング

それでは、以上の体験型の特徴に基づいて、ロールシャッハ・テストにおいて、どのようなスコアからこの体験型を読み取れるのでしょうか?

ちなみに、ここからは片口法に基づいて話を進めていきます。

※こちらは、1次試験対策アプリをご利用の方向けの得点記事です。スコアリングや解釈などについても触れているためです。あらかじめご了承ください。

※ここより先は、限定公開です。

ロールシャッハ・テストは、臨床心理士資格試験でも出題されています

この記事で取り上げた内容についての理解は臨床心理士資格試験の過去問でも出題されています。

そちらの対策もしておきたい方は、↓こちらを参考にしてみてください(^ω^)

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