因子分析における、パターン行列と構造行列の違い

統計法

この記事では、因子分析で「プロマックス回転(斜交回転)」を行った際に、SPSSにて結果として出力される「パターン行列と構造行列の違い」についてまとめておきます(^ω^)

  • パターン行列と構造行列の意味がよくわからない
  • なので、論文にどうやって反映させればいいかわからない

という方に役立つはずです。

パターン行列と構造行列の違い

それではさっそく結論から入りますが、以下の通りです。

  • パターン行列・・・因子負荷量
  • 構造行列・・・相関係数

ということです。だから、まあ「違い」とは言いましたけど、そもそもまったく違うものなので、概念として比べてしまうことが根本間違ってるっていうことですね。

では、なぜそのようなことが起きるかというと、SPSS上でプロマックス回転をすると結果が次のように出てくるからです。ちなみに、以下は、僕が作成した架空の質問紙全12項目をプロマックス回転による因子分析を行った結果です。

と、こんな感じで、結果が出力されるので、まあ、「構造行列とパターン行列の違いってなに?」という疑問が生まれてくるわけなんです。

さて、問題はその後に出力されているものが何であるかということです。その後に、「構造行列」(表2.5.3)というのが新たに加わっています。これも回転後(この場合プロマックス回転後)の質問項目、と因子の関係を表すものです。ただし、これは、因子負荷ではありません因子負荷は、先に出てきた「パターン行列」として示されており、斜交回転の場合、因子構造と区別して因子負荷のことを、一般には因子パターンとよんでいます。それに対して、「構造行列」は、質問項目と因子との相関係数を示したものです。

(引用:誰も教えてくれなかった因子分析より)

※引用の具体的なページ番号などが知りたい方はこちら

参考書籍


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