ロ・テスト反応内容の分類③〜自然・物体・地図に関する反応〜

心理検査

こんにちは、クリタマ です。

この記事では、ロールシャッハ・テスト(片口法)における「自然・物体・地図に関する反応」をまとめておきます。

ですので、次のような方は、こちらをブックマークしてください。

  • 職場でロールシャッハ・テストをやることになったが、反応内容の分類をさらっと思い出したい
  • そもそも反応内容の記号の分類や意味をわかってないので勉強したい。

それでは本編です。

自然・物体・地図に関する反応の位置づけ

まず、自然・物体・地図に関する反応の分類が、ロールシャッハ・テストにおいてどのような位置付けにあるかを確認しますが、自然・物体・地図に関する反応の記号は、反応内容の分類に対して与えられるものです。

つまり、検査を行った時は、記録用紙の「C」の列に記入をします。

この説明の意味がわからない場合は、⬇︎こちらの記事を参照してください。

そして、反応内容には、全部で6つの項目があり、そのうちの1つが「自然・物体・地図に関する反応」ということになります。

⬇︎こちらの図で確認してください。

自然・物体・地図に関連する反応

自然・物体・地図に関するに関する反応の分類は、全部で5つです。

  • Na・・・自然反応
  • Obj・・・物体反応
  • Arch・・・建物反応
  • Map・・・地図反応
  • Lds・・・風景反応

こちらの分類についても、⬇︎スライドにまとめたので1つずつ確認します。

Na 自然反応

自然反応の分類は、以下の基準に沿ってなされます。

「水」「空」「川」「海」などの反応。

(引用:片口安史(監)(1993).ロールシャッハ・テストの学習 片口法スコアリング入門 金子書房p.99)

自然反応の具体例は?

この反応については、臨床心理士資格試験の過去問、模擬試験においては、僕が目を通した限りでまだ見つけられていません。

読者の皆様でそのような問題を見つけた方がいらっしゃいましたら、コメントお待ちしています。

Obj 物体反応

物体反応の分類は、以下の基準に沿ってなされます。

Objは「 Object」の略称ですね。

「花びん」「王冠」「ペン」など、家具や装飾品、その他のあまり大きくない人工物を含む。「人間の彫刻」や「犬をかたどったブローチ」などは、それぞれ(H)や(A)に含み、ここには入れない。

(引用:片口安史(監)(1993).ロールシャッハ・テストの学習 片口法スコアリング入門 金子書房p.99)

この定義を見ると(H)非現実的人間反応(A)非現実的動物反応との区別が難しそうですね。

物体反応の具体例は?

物体反応の具体例は以下の通りです。

  • Ⅵカード魚の模写。
  • Ⅸカード⇨私の大切にしている水晶。
  • Ⅸカード⇨高価なパソコン
  • Ⅹカード⇨コスプレした人が棒を上に掲げているのが見えます。

最後のXカードの反応は、「棒」に対して、「Obj」が与えられるのだと考えられます。

Arch 建物反応

建物反応の分類は、以下の基準に沿ってなされます。

Archは「 Architecture」の略称ですね。

「ビルディング」「橋」「お寺」など、大きな建築物を含む。

(引用:片口安史(監)(1993).ロールシャッハ・テストの学習 片口法スコアリング入門 金子書房p.99)

建物反応の具体例は?

  • Ⅵカード⇨どこかの国の像がうつし出されている

Map 地図反応

地図反応の分類は、以下の基準に沿ってなされます。

「一般の「地図」や「地勢図」などを含む。しかし「飛行機から見た光景」などはLdsであって、ここには入れない」

(引用:片口安史(監)(1993).ロールシャッハ・テストの学習 片口法スコアリング入門 金子書房p.99)

地図反応の具体例は?

この反応については、臨床心理士資格試験の過去問、模擬試験においては、僕が目を通した限りでまだ見つけられていません。

読者の皆様でそのような問題を見つけた方がいらっしゃいましたら、コメントお待ちしています。

Lds 風景反応

風景反応の分類は、以下の基準に沿ってなされます。

Ldsは「 Landscape」の略称ですね。

「山と谷が見える」「遠くから森林を望んだ感じ」などの自然の風景。

(引用:片口安史(監)(1993).ロールシャッハ・テストの学習 片口法スコアリング入門 金子書房p.99)

風景反応の具体例は?

この反応については、臨床心理士資格試験の過去問、模擬試験においては、僕が目を通した限りでまだ見つけられていません。

読者の皆様でそのような問題を見つけた方がいらっしゃいましたら、コメントお待ちしています。

ロールシャッハ・テストは、臨床心理士資格試験でも出題されています

この記事で取り上げた内容についての理解は臨床心理士資格試験の過去問でも出題されています。

そちらの対策もしておきたい方は、↓こちらを参考にしてみてください(^ω^)

まとめ

さて、いかがしたでしょうか?

最後に、本記事の内容をまとめてお別れです。

  • 自然・物体・地図に関する反応は、反応内容として記録する
  • 自然・物体・地図関する反応は、反応内容の6つの項目のうちの1つである
  • 自然・物体・地図に関する反応には、Na, Obj,Arch,Map,Lds,の5つがある

お世話になった文献

片口安史(監)(1993).ロールシャッハ・テストの学習 片口法スコアリング入門 

②新・心理診断法改訂 ロールシャッハ・テストの解説と研究

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