※この記事は2018年に書いたものです。
以下は、心理系大学院受験の論述対策として、題目ごとに500文字程度にまとめたものです。
今回のテーマは、「学校現場におけるASD傾向のある子どもの支援」についてです。
学校現場でASDの傾向のある児童・生徒に臨床心理学的支援をしていく上で重視すべきポイントはどの様なことか?(513)
ASDは自閉スペクトラム症のことであり、臨床像として重要なのは、ウイングが提唱した3つ組と呼ばれる兆候の存在である。具体的には、”社会的相互作用の障害”、”コミュニケーションの障害”、”想像力の障害”であり、これらが適応上の困難の原因となる。
この様な子供たちに対する学校の支援は、特別支援教育として提供される。特別支援は個別性の高いものなので、複数の関係者が連携して支援を行うことが望まれる。その際、計画の立案や連携の調整を行うために学校に配置されるのが、特別支援教育コーディネーターである。
特別支援教育において、SCは臨床心理学の専門家として、連携の輪に入る。具体的には、心理査定を実施し、子供の障害特性、それ以外の特性、生育環境などを総合的に評価する。
その際、障害特性だけに注目せず、その子供が興味を示し、能力を発揮できる部分に目を向けて、臨床心理学的な観点からの治療目標として、その子供にとって望ましい自己実現の方向性を示すことが求められる。
ただ、SCの活動はコミュニティアプローチが基本なので、教員との連携を密にし、必要に応じてコンサルテーションを行う様な形で支援に参加するのが現実的であろう。
臨床心理的地域援助に関する他の論述対策はこちら
以下のテーマについてそれぞれ500文字程度でまとめてます。
・地域援助における危機介入の特徴と意義について
・スクールカウンセラーの仕事内容について
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