【論述対策・500文字】地域援助における危機介入の特徴と意義

大学院受験

※この記事は2018年に書いたものです。

以下は、心理系大学院受験の論述対策として、題目ごとに500文字程度にまとめたものです。

地域援助で主要な位置をしめる”危機介入”について、その特徴と意義を述べよ。(510文字)

 危機とは、個人の経験する急激な状況変化や転機であり、発達において生じる発達的危機と、環境の激変によって生じる状況的危機の2種類に分けられる。これらの危機を経験した時、個人が習慣的に用いてきた対処法では解決せず、急速に恒常性を失い、強い苦痛や機能不全に陥ることを危機状況と呼ぶ。

 コミュニティ心理学では、危機状態を病気の様なネガティブな状態ではなく、成長を促進する転機として捉える。そのため、危機介入は個人の有能感を高める活動とされる。一方、危機介入が遅れるとPTSDなどの病的状態に陥る可能性もあるため、支援は即時的に開始しなければならない。

 実際の支援は危機アセスメントとラポールの形成から始まる。クライエントの安心感を確保し、介入計画を立てた上で、本人による問題の把握とそれに対する取り組みを支援する。この時に、クライエントは従来と異なる方略での問題解決を目指すので、知識や技術のサポートが必要となり、その支援はコミュニティの人的資源によって行われることを前提とする。

 これらの支援により、クライエントが危機を乗り越えられれば、本人の対処能力や有能感が高まり社会的に成長する。それが危機介入の目標である意義である。

臨床心理的地域援助に関する他の論述対策はこちら

以下のテーマについてそれぞれ500文字程度でまとめてます。

スクールカウンセラーが行う、教師への支援について

スクールカウンセラーの仕事内容について

学校現場におけるASD傾向のある子どもの支援について

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