※この記事は2018年に書いたものです。
以下は、心理系大学院受験の論述対策として、題目ごとに500文字程度にまとめたものです。
スクールカウンセラーが行う、教師への支援について(497文字)
スクールカウンセラーの主要な業務は、臨床心理学的地域援助の実践である。たとえば、ある学級でいじめがあり、児童が不登校になってしまったとする。
このような事例では個人対象の心理療法は効果的ではないので、SCは校長や教師などと連携し、コミュニティアプローチの支援を行う。
その際、児童や学級への関与が最も強いのは学級担任なので、SCは学級担任をコンサルティとして、コンサルテーションを実施することが考えられる。
ただし、学校臨床において、スクールカウンセラーと教師の関係は上下関係ではなく、学校運営に別の立場で関わる対等の関係である。
そのため、教師への支援は信頼関係に基づく異業種との協働の一環として行われるべきである。
SCは自分一人で問題を解決しようとするのではなく、コミュニティとしての活動を意識して、教育の専門家である教師の専門性を尊重し、連携を深めなければならない。
同時に、学級担任は、その問題に疲弊したり、自己効力感を失ってる可能性もあるため、エンパワメントを実施することもありうる。
いずれの場合も、不登校児童の復帰を目標としつつ、教師への心理学的支援を行うという間接的な援助となる。
臨床心理的地域援助に関する他の論述対策はこちら
以下のテーマについてそれぞれ500文字程度でまとめてます。
・地域援助における危機介入の特徴と意義について
・スクールカウンセラーの仕事内容について
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