【論述対策・500文字】心理統計における仮説検定について

大学院受験

※この記事は2018年に書いたものです。

以下は、心理系大学院受験の論述対策として、題目ごとに500文字程度にまとめたものです。

今回のテーマは、「心理統計における、仮説検定について」です。

心理統計法における仮説検定の考え方について(528)

 統計的仮説検定とは、標本で起こった状況が偶然か、偶然でないかに注目して、母集団でも起こりうるかを検定すること。まず、ある事柄は偶然であるとする帰無仮説と、ある事柄は偶然ではないとする対立仮説を設定する。その後、対象の事柄が起こる確率を求め、有意水準以下であれば、帰無仮説は棄却される。その結果、対立仮説が採択され、偶然ではないと判断されるというのが大まかな流れとなる。

 例えば、A君とB君のじゃんけんの強さを検証した際に、A君が4連勝したため、A君とB君のじゃんけんの強さが偶然ではない事を証明したいとする。この場合、「A君がB君に4連勝したのは偶然である」のように立てるのが帰無仮説。一方、「A君がB君に4連勝したのは偶然ではない」とするのが対立仮説である。

 そして、帰無仮説、つまり、偶然であるはずの事柄が起こる確率が一般的に、5%か1%で設定される、有意水準以下であれば、帰無仮説が棄却され、対立仮説が採択されるので、”A君が4連勝したのは偶然ではない”ということが証明される。

 ただし、偶然起こる確率が有意水準を上回る場合、帰無仮説を棄却することはできない。その場合、帰無仮説と対立仮説のどちらが正しいかは判断できないことになるので注意が必要。

研究法に関するその他の論述対策はこちら

以下のテーマについてそれぞれ500文字程度でまとめてます。

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心理学研究法における、観察法と実験法について

心理検査の標準化について

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