【論述対策・500文字】心理学研究における、観察法と実験法の違い

大学院受験

※この記事は2018年に書いたものです。

以下は、心理系大学院受験の論述対策として、題目ごとに500文字程度にまとめたものです。

今回のテーマは、「心理学研究法における、観察法と実験法」についてです。

心理学研究法としての観察法と実験法について(500)

 観察法は、調査者自身が調査対象を、直接観察して把握する手法。観察法は、言語を必要としないため特に言語が困難な対象に適用できるというメリットがある。欠点としてはあくまで自然な行動を対象とするため、観察対象の行動が静止するまで待たねばならないこや、データの収集に、観察者の主観が含まれる点が挙げられる。

 観察法を行う際には、行動の定義を明確にして信頼性を確保することや、食行動を査定するために、間食の回数を査定することは妥当かどうかなどの妥当性の確保について事前に検討をする点に注意する必要がある。

 実験法とは、独立変数のみ異なり、他は全て統制された2群を用意し、従属変数の比較を行う手法。実験法によるデータ収集は、因果関係を明らかにできるという利点がある。ただし、実験という特殊な環境で起こったことが現実場面でも必ず起こるとは言い切れない。そのため、実験法から得られた知見については、現実場面に、適用できないという批判がある。

 実験法を行う場合、因果関係の適切性を保証するための内的妥当性や、標本で得られた知見が、母集団の推測に役立つ結果であることを保証するための外的妥当性の確保に留意する必要がある。

研究法に関するその他の論述対策はこちら

以下のテーマについてそれぞれ500文字程度でまとめてます。

尺度水準について

法則定立的研究と個性記述的研究について

事例研究について

心理学研究における、4つのデータ収集法について

心理学研究における、質問紙法と面接法について

心理統計における仮説検定について

心理検査の標準化について

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