※この記事は2018年に書いたものです。
以下は、心理系大学院受験の論述対策として、題目ごとに500文字程度にまとめたものです。
今回のテーマは、「心理学研究法における、質問紙法と面接法」についてです。
心理学研究法における、質問紙法と面接法について(497)
質問紙法とは、質問紙を配布しそこに記入を求めることで、データを集める手法。質問紙法は、実験法と比較して実施が容易で、しかも多くの人数からデータを集めることができるため、広く用いられる。一方で、質問紙法の欠点には、現実自己ではない理想自己が反映されるなど、回答の歪みが生じやすいことが挙げられる。
質問紙を使う際には、よく使われている質問紙尺度を採用することが重要である。そのほうが、ある集団の点数が一般的に言ってどの程度のレベルなのかを知ることができるからである。
面接法は、調査者が被調査者に直接質問して、口頭で回答を求める手法。面接法は、服装や髪型、視線やしぐさ、声色や話し方などの、非言語的情報収集が可能な点で有用である。しかし、情報の収集にあたり、調査者の主観が入りやすいことや、数量化が困難であるため、得られた知見を一般化することが困難である。
面接を実施する際は、静かで落ち着いて話のできる場所で行うことが望ましい。なぜなら、面接においてまず必要なのが、対象者とのラポール形成だからである。また、録音の許可や結果の公表などの条件について、対象者の確認をとることに配慮せねばならない。
研究法に関するその他の論述対策はこちら
以下のテーマについてそれぞれ500文字程度でまとめてます。
・尺度水準について
・法則定立的研究と個性記述的研究について
・事例研究について
・心理学研究法における、観察法と実験法について
・心理統計における仮説検定について
・心理検査の標準化について
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