※この記事は2018年に書いたものです。
以下は、心理系大学院受験の論述対策として、題目ごとに500文字程度にまとめたものです。
今回のテーマは、「心理検査の標準化について」です。
心理検査の標準化について(493)
標準化とは、ある心理検査を誰が受けても、その結果を的確に評価できる集団基準を作成するための作業のことを指し、標準化の手続きを経て作られた検査を標準検査と言う。標準検査は、検査問題から実施法、採点法、検査を実施して求めた得点の解釈法に至るまで一定にされている。つまり、これらの項目を一定にする事こそ標準化の目的であり、具体的には以下のような手続きが取られる。
まず、複数の専門家によって候補になる項目を作成し検討を重ね、テストの再現性を高めるため、実施や採点のルールを定めておく。続いて、母集団からサンプルを抽出し、予備調査としてテストを実施し、その結果を元に項目分析を行う。その後、母集団からの特徴を代表するサンプルを得るために、無作為抽出をして本実験をおこない、もう一度項目分析を行う。最後に、テストを採点し、集団内での相対的な位置付けがわかるように集団基準を設定する。
このように、標準化には、大変な手間とコストがかかるが、標準検査には”妥当性”と”信頼性”が備わっており、この信頼性と妥当性が備わっていることが、標準検査の条件であり、最大の特性とも言える。
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以下のテーマについてそれぞれ500文字程度でまとめてます。
・尺度水準について
・法則定立的研究と個性記述的研究について
・事例研究について
・心理学研究における、4つのデータ収集法について
・心理学研究における、質問紙法と面接法について
・心理学研究法における、観察法と実験法について
・心理検査の標準化について
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