【論述対策・500文字】スーパービジョンとコンサルテーションの異同について

大学院受験

※この記事は2018年に書いたものです。

以下は、心理系大学院受験の論述対策として、題目ごとに500文字程度にまとめたものです。

スーパービジョンとコンサルテーションの異同について(509)

スーパービジョンとコンサルテーションはどちらも臨床心理士が行う介入支援であり、間接的にクライエントに関わる点では共通しているが、以下の様な違いがある。

 第一に、対象とする相手に違いがある。コンサルテーションの場合、クライエントに直接関わっている領域の異なる専門家ないし非専門家を臨床心理士が支援する。一方、スーパービジョンの場合、領域が同じ専門家を対象とする。

 第二に、目的に違いがあある。コンサルテーションの場合、エンパワメントを目指す。つまり、個々の問題解決能力の底上げを援助するコミュニティ支援の1つとして位置付けられる。一方、スーパービジョンは、専門性の向上を目的として行われ、教育的な意味合いが強い。

 第三に、関係性について違いがある。コンサルテーションの場合、臨床家と専門家の関係は対等である。一方、スーパービジョンの場合、教える者と教わる者という意味合いがあるため、上下関係が存在する。

 第四に、責任の所在について違いがある。コンサルテーションの場合、助言をする臨床家がクライエントに対し責任を持つことはない。一方、スーパービジョンの場合、クライエントに対し、スーパーバイジー同様に責任を持つ必要がある。

臨床心理士の職域に関する他の論述対策はこちら

以下のテーマについて、500文字程度でまとめてます。

臨床心理士の職業倫理について

心理臨床における守秘義務と、原則の解除について

臨床心理士の専門性と役割について

悩み相談とカウンセリングについて

スーパービジョンと意義と注意点について

コメント

タイトルとURLをコピーしました