【論述対策・500文字】悩み相談とカウンセリングの違いについて

大学院受験

※この記事は2018年に書いたものです。

以下は、心理系大学院受験の論述対策として、題目ごとに500文字程度にまとめたものです。

悩み相談とカウンセリングの違い(506)

臨床心理士が行うカウンセリングと友人にする悩み相談では以下のような違いがある。

 第一に、関係性についての違いがある。通常、悩み相談は、友人や知人などそれ以前からの関係性に基づいて行われる。一方、臨床心理士が行うカウンセリングは、それ以前に関係性はなく、クライエントとの関係は治療契約であり多重関係を持たない。

 第二に、治療の枠組みに関する違いがある。悩み相談の場合、日時、場所、時間、面談方法など決まってないことがほとんどである。一方、カウンセリングの場合、心理検査を行い、治療仮説と計画を立て、インフォームドコンセントを得た上で、治療契約を結ぶ。そのため、日時や場所、面談方法なども決まっており、守秘義務も発生する。

 第三に、相談の際に寄って立つものに違いがある。悩み相談の場合、友人や知人は、自身の経験や人間観、に基づいてアドバイスするといった形で相談者の悩みに反応することが多い。一方、臨床心理士が行うカウンセリングは、科学的根拠に基づいて相談者に介入すると共に、基本的にアドバイスをすることはなく、クライエントが自分で自分の悩みを解決するための支援をするという姿勢で接するのである。

臨床心理士の職域に関する他の論述対策はこちら

以下のテーマについて、500文字程度でまとめてます。

臨床心理士の職業倫理について

スーパービジョンとコンサルテーションについて

心理臨床における守秘義務と、原則の解除について

臨床心理士の専門性と役割について

スーパービジョンと意義と注意点について

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