※この記事は2018年に書いたものです。
以下は、心理系大学院受験の論述対策として、題目ごとに500文字程度にまとめたものです。
スーパービジョンの意義と注意点について(500)
スーパービジョンとは、臨床心理士がその専門性の向上のため、自分よりも経験豊かな臨床家から、特定の臨床事例について指導・助言を受けることである。この時、指導を受ける側をスーパーバイジー、指導する側をスーパーバイザーと呼ぶ。
心理臨床の実践的な技術や着眼点は、臨床でしか培うことができない。そのため、経験の浅い初学者の場合、スーパービジョンを受けて自らの不足を補わないと、クライエントに適切な支援を提供できない可能性がある。また、初学者のみならず、経験を積んだ臨床家であっても、自身の偏った視点を指摘してもらったり、一層の技術向上を目指したりするためには、スーパービジョンを受けることが望ましい。
また、スーパービジョンは、ただの専門性の向上だけでなく、臨床心理士自身の精神的安定を図る目的もある。これにより、クライエントの立場を追体験することも可能となり、よりクライエントに共感できるようにもなる。
ただし、バイザー頼みにならない様に注意もせねばならない。確かに、バイザーは、バイジーに助言や指導をされるがそれが全てではない。そのため、スーパービジョンで得たものを糧に、自分で考えていかなければならない。
臨床心理士の職域に関する他の論述対策はこちら
以下のテーマについて、500文字程度でまとめてます。
・臨床心理士の職業倫理について
・スーパービジョンとコンサルテーションについて
・心理臨床における守秘義務と、原則の解除について
・臨床心理士の専門性と役割について
・悩み相談とカウンセリングについて
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