※この記事は2018年に書いたものです。
以下は、心理系大学院受験の論述対策として、題目ごとに500文字程度にまとめたものです。
臨床心理士の役割と専門性について(510)
※この問いは、他の職域と比較しながら答えるのが良さそうです。
臨床心理士とは、心理学的な専門知識や技術に基づき、クライエントを尊重しつつ、生活上の適応を支援する専門職業人に対して認められる資格である。臨床心理士の成すべき業務としては、臨床心理査定、臨床心理面接、臨床心理学的地域援助、研究の4つが規定されており、これら全てについて高度な専門性が求められる。
臨床心理士と比較的職域が近いのは、精神科医や精神保健福祉士などであるが、これらの専門職とは以下の様な違いがある。
まず、精神科医は、精神的な病気・障害の診断に基づいてその治療を行うことが仕事である。また、精神保健福祉士は、福祉行政の枠組みの中で精神障害者への生活上のアドバイスやサポートが仕事である。それに対し、臨床心理士は、対処者を問わず、査定に基づいて社会適応への心理学的支援をすることが仕事である。
そのため、臨床心理士は、病気が治った後の社会適応の援助を考慮している点で精神科医とは異なり、対象者を精神障害者に限定しないという点で、精神保健福祉士とは異なるため、臨床心理士の専門性が確保されている。
つまり、以上の様な専門性を活かし、クライエントの生活の再適応に携わることが、臨床心理士の役割であり、存在意義となる。
臨床心理士の職域に関する他の論述対策はこちら
以下のテーマについて、500文字程度でまとめてます。
・臨床心理士の職業倫理について
・スーパービジョンとコンサルテーションについて
・心理臨床における守秘義務と、原則の解除について
・悩み相談とカウンセリングについて
・スーパービジョンと意義と注意点について
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