5月度・模試見直し① キーワードと関連人物の組み合わせ問題

大学院受験

※こちらは2018年年に作成した記事です。

某予備校の模試にて、「キーワードと関連人物の組み合わせ問題」から、 間違えをまとめたものです。

問題は、「自律訓練法ーーーシュルツ」みたいな選択肢が提示されて、この組み合わせの正誤を答える形式です。

今(2022年12月現在)振り返ると、この手の問題は臨床心理士資格試験でも問われるので、そのことを意識しながら勉強しておくほうが燃費がいいかと思います。

自律訓練法

自律訓練法とは、現代人の生活は交感神経系に偏ることが多く、自律神経系の適切なコントロールを目指す方法が自律神経法である。シュルツ(J.H.Schultz)によって開発された。闘争と逃走反応の関連用語。

ほどよい母親(good enough mother)

ほどよい母親とは、子供に自然な愛情と優しさ注ぎ、一緒に過ごす時間を楽しむことができる母親のこと。ウィニコット(D.W.Winnicott)は、クラインの視点を取り入れながらも、環境要因に注目し「ほどよい母親」と「移行対象」という概念を提唱した。

⬆️「ウィニコット」「移行対象」「ほどよい母親」も臨床心理士資格試験では頻出です。「ホールディング」と「抱える環境」も関連づけて覚えておきましょう。

アフォーダンス (affordance)

ギヴソン(J.J.Gibson)が唱えた概念。アフォーダンスとは、環境が動物に対して与える「意味」のことで、affordの意味を”提供する”と捉える。例えば、床はその上に立つことや歩くことを可能にし、椅子は座ることを可能にする。ちなみに、”視覚的断崖”と提唱したギヴソン(E.J.Gibson)とは別人

ギヴソンについては、⬇︎別の過去問でも出題されているし、臨床心理士資格試験の過去問でも頻出な印象。

自動思考

ベック(Beck, A.T)が提唱した概念。ベックは、出来事に対する否定的な考え方が抑うつや悩みの原因であるとして認知療法を唱え、その考えかたの中の否定的な部分を自動思考と呼んだ。

MSSM法 

 山中康裕(やまなかやすひろ)が考案した心理療法の1つで、Mutual Scribble story Making Methodの頭文字をとった略称。画用紙に枠線をかき、8程度に割ったコマに殴り書きした後、絵をかく。これを繰り返し、最後のコマにそれらの絵を使って物語を書き込んでもらう。

⬆️こちらは、臨床心理士資格試験だと、「交互なぐり書き物語統合法」という正式名称で問われてますね。大学院に入っても1度も実践はしませんでしたね(_ _)

フォーカシング

フォーカシングとは、ジェンドリン(E.T.Gendllin)考案の心理療法。 ジェンドリンは、クライエントの中に存在する、言葉にできない漠然としてとこどおった感情が身体感覚に現れると述べ、その感覚をフェルト・センスとよんだ。このフェルト・センスの存在にクライエント自身が気づき、言葉などで表現できるようになることで、自身の滞った感情を健全な方向に流していけるようになるとした。この状態がフェルト・シフトと呼ばれるフォーカシングの目標である。

 コンテイナー

ビオン(W.R.Bion)が提唱した概念。投影同一化は、病理的な側面だけでなく、理解を求める乳児を包み込む時の母親のような”容器(container)”としての機能を分析家にもたらす側面を持っていると考えた概念。

ちなみに、投影同一化は、クライエントのコンテイニングされた(包み込まれた)情緒を対人的な相互作用の中で受けとめ、クライエントが体験できる形に修正し、解釈によって再びクラエイントに取り入れられるようにするプロセスのことのようです。

⬆️正直、大学院受験では、何言ってるかわかりませんでしたけど、要は「ムキにならないような言い方で物事を伝える」みたいなことだというのが僕の理解です。

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