※こちらの記事は2018年に投稿したものです。
5月に実施した模試の見直し。前回記事の、用語と人物の組み合わせ問題からの続き。
今回は穴埋め問題と、論述問題について間違い箇所まとめ。
穴埋め問題
穴埋め問題の間違い箇所をまとめておきます。
※おそらく( )で囲った部分に、入る用語を問う問題だとおもうのですが、干渉説、遊戯療法、多変量解析はどこが穴埋め部分なのかよくわかりませんねw
もう少し未来の自分に優しくあれ、過去の自分よ。
効果の法則
E.ソーンダイクが提唱した概念。反応の直後に快(満足)がもたらされた場合、その反応はその時の状況と強く結合し、起こりやすくなるという法則。反応の直後に不快(不満足)がもたらされた場合、その反応が起こりにくくなることも含まれる。
PTSDの主症状
⬇︎PTSDの4つの症状は、臨床心理士資格試験でも問われます。
心的外傷後ストレス障害は、DSM-5より、①再体験症状、②回避症状、③認知と気分の否定的(陰性)変化、③過覚醒症状、の4つに区分された。
WISC-Ⅳ
WISCとは、Wechsler Intelligence Scale for Chirdrenの略称で、児童用のウェクスラー式知能検査のこと。2011年に発表されたWISC-Ⅳでは、妥当性の低さが問題とされていた言語性IQ、動作性IQを廃止し、全検査IQと言語理解・ワーキングメモリー・知覚推理・処理速度の4つの指標得点を算出する形式に変更された。
※去年WISC-5が発売されているので、最新の勉強をするようご注意ください。
干渉説
忘却理論の1つ。記憶痕跡同士が干渉しあって想起できなくなると考える説。
遊戯療法
アクスラインの8番目の原則では、遊戯療法では必要な制限を与えることが示されている。
多変量解析
複数の従属変数から、1つの独立変数を予測する手法を重回帰分析という。
論述問題
ここからは論述問題の間違い箇所まとめ。
観察学習、コーピング、ギャングエイジ、解離性障害は、150文字程度で説明する問題。
愛着および、研究法に関しては、500文字程度で説明する問題。
観察学習
バンデューラが提唱した概念。本人に直接強化が与えられなくとも、他者の行動やその結果をモデルとして観察するだけで学習が成立するという理論。観察学習は、モデルへの注意過程、保持過程、運動再生過程、動機付けの4つの過程からなる。
コーピング
ストレス状態を引き起こすストレッサーを軽減するために行われる行動のこと。ラザルスは、ストレッサーとなる問題そのものの解決に焦点をおく問題焦点型コーピングと、ストレス状態で感じるネガティブな感情を減じることに焦点をおく情緒焦点型コーピングの2種類にコーピングを分類した。
ギャングエイジ
児童期中期から後期に見られる、4-8人程度の同性から構成される集団のこと。遊びを中心にして形成され、凝集性が高く、また閉鎖性が高いことが特徴である。親よりも集団メンバーからの承認を重視し、集団内でのルールが重要となる時期のこと。
解離性障害
解離を基礎とした病態の総称のこと。何らかの心的外傷が原因となって発症すると考えられている。解離性障害は、離人感・現実感消失障害、解離性同一性障害の3つに分類される。
”愛着”に問題が生じやすいケースとその支援
愛着に問題があると、その後の精神的健康や対人関係において様々な悪影響が生じると考えられている。例えば、反応性愛着障害は、幼少期に安定した愛着を形成できないことが原因で生じる障害のこと。愛着に問題が生じやすい状況としては、幼少期に愛着対象である母親などの保護者が病気など何らかの理由によって不在である、虐待やネグレクトがある、あるいは虐待とまでは行かなくても過度に支配的であるなど子供との関わり方が不適切な状況があげられる。愛着の問題に対して考えられる支援は、安心や安全を感じられる場所で継続的サポートすることが考えられる。愛着の問題は短期間で解決する問題ではないが、子供が「自分は受容されている」と思える環境の中で、1人の担当者が長期に渡って関わることが必要となる。
質的研究と量的研究の定義と短所
※別記事、質的研究と量的研究の比較を参照。
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