この記事は、僕が2018年の3月に受けた、某予備校の心理系大学院を目指す方向けの模試の見直しをした記事です。
この記事を振り返ると、まとめ方が杜撰なので、正直どういう形式だったかうる覚えなところがありますが、できる限り整理しておきますので、これから大学院を受験される予定の方はご参考ください。
問題1
この問題は確か、関連する人物と用語の正しい組み合わせを選ぶ的な形式かと思います。
この手の問題って、臨床心理士資格試験でも出題されるので、そのことを意識しておくとよいかもしれません。
ロフタス(E.Loftus)の目撃者の証言
例えば、この問題は「ロフタスーーー目撃者の証言」みたいな選択肢があって、この組み合わせの正誤は?
的な問題です。
で、⬇︎こちらから先が僕が模試を受けた当時残していた記録なんですが、おそらく「目撃者の証言」という概念の中身を記憶に定着させるべく残したものなんだと思います(笑)
ステップ①被験者に車の衝突事故の映像を見せる
ステップ②事故について以下の様に尋ねる。
統制群:車が接触した時、どのくらいのスピードが出ていた?
実験群:車が衝突した時、どのくらいのスピードが出ていた?
結果は、統制群に比べ、実験群の方が車のスピードを高く見積もった。2群の違いは、言葉の違いだけである。故に、言葉の違いが人の記憶に影響を与えると考えられる。
ギブソンの視覚的断崖
この問題も、人物と概念の組み合わせが問われる問題かと思われます。
「ギブソンーーー視覚的断崖」○か×か的な。
で、⬇︎以下が、長期記憶に残すためにまとめた内容。
生育初期の乳児の奥行き知覚や発達につい測定するために、動画のような装置を使った実験がその一つ。厚い透明板で覆われ、そのすぐ下に底面がある浅い側と、中央のプラットフォームを挟んだ反対側の、はるか下に底面がある深い側とからなっている。それぞれの底面には、奥行きの知覚を与えるために、白黒パネルの模様が貼ってあり、乳児は中央で視覚的断崖に直面する。
ギブソンらは、この装置を使って動画のようない実験を行った。断崖の境目に生後6ヶ月〜14ヶ月のハイハイできる乳児をのせ、母親が奥行きの深い側から呼びかけると、乳児は躊躇した。
また、キャンポスは、ハイハイのできない1ヶ月児と、2ヶ月児を装置の上に乗せて、その際の心拍数を測定している。その結果、1ヶ月児では心拍数に変化が見られなかったが、2ヶ月児では、深い側で心拍数の低下が確認されたそう。
問題2
問題2は、穴埋めですね。
⬇︎こちらは、( )で括っている箇所が空欄になっていて、( )の太字が答えです。
以下の問題も臨床心理士資格試験にて出題されているのでそのことを頭に入れておくと良いです。
地と図
視野において、全体から浮き上がってまとまりとして見える領域を(図)、背景として見える領域を(地)という。
信頼性
テストの信頼性の測定方法として、時間をおいてテストを再施行する(再テスト法)、テストを2つにわけ両者とも同じ値になるかをみる(折半法)などがある。
環境閾値説と輻輳説
発達における遺伝と環境の要因について、シュテルンは、遺伝と環境の両要因が関与し、その和によって規定されるとする(輻輳説)を提唱し、ジェンセンは環境要因が一定水準を超えることでその特性が発現するとする(環境閾値説)を提唱した。
問題3
問題3は記述問題ですね。
以下のまとめから推測するに、150文字程度で答えよ的な感じ。
学習性無力感
学習性無力感とは、セリグマンが提唱した概念。回避や逃避が不可能な状況を繰り返し経験し続けると、それらが可能な状況になっても回避や逃避をする動機付けが失われる現象のこと。セリグマンは犬に電気ショックを与える実験でこの現象を明らかにした。
投影法心理テスト
被検査者にあいまいな刺激を提示し、それに対して比較的自由な回答を得ることで、その人のパーソナリティを理解しようとする心理テストのこと。ロールシャッハテストやTAT(主題統覚検査)などがある。刺激が曖昧なため回答に意図的な歪曲が生じにくいこと、また無意識レベルでのパーソナリティが理解できると言ったメリットがある。
問題4
⬇︎こちらの問題は、ガッツリ論述ですね。
お題が出されて、それについて500文字程度で答えよという類の問題。
以下の心理療法の中から2つ選び、異同について述べなさい。
精神分析的心理療法、来談者中心療法、家族療法、行動療法、認知行動療法
精神分析的心理療法は、S.フロイトが創始した心理療法であり、患者は過去の受け入れがたい記憶や葛藤を無意識に抑圧し、それらが不適応症状として現れると考える。そのため、精神分析的心理療法では自由連想法や夢分析などの技法を用いて、無意識に抑圧された記憶や葛藤を意識化することで症状は改善されると考える。
一方、認知行動療法では、不適応症状は、誤った認知によって形成されたものだと考え、その認知の歪みを修正することを目標とする心理療法である。そのため、実証的に効果が確認されている行動的技法と認知的技法を用いることによって、行動や認知を適応的なものへと修正することを目標とする。
このように、精神分析的心理療法では、クライエントの過去の出来事に焦点をあて、パーソナリティの修正や自我の強化を目標とするが、認知行動療法では、クライエントの現在の行動や認知に焦点をあて、それを修正することを目標とする。
日常生活の中で友人や知人からの悩み相談を受けることがある。このような身近な人に対する悩み相談とカウンセリングはどのような点で異なるか述べなさい。
「悩み相談とカウンセリングの違い」を参照
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