文京大学大学院2017年1期・過去問(専門)のまとめ記事です。
過去問の入手方法は、以下をご参考ください。
※以下は、答案ではなく、僕がその設題に答えるとこうなりますよというものです。正誤を担保するものではありません。
系列位置効果
系列位置効果とは、暗記課題を行う際に、暗記項目の提示順序によってその再生率が異なる現象のこと。最初の方に提示された項目の再生率が高いことを初頭効果と呼び、これは長期記憶に寄与する。最後の方に提示された項目の再生率が高いことを親近効果と呼び、短期記憶に関与している。
森田療法
森田療法とは、森田正馬が考案した心理療法で、森田神経質の患者を対象に用いられる。森田神経質とは、自分の身体的、精神的な不快感に敏感で心気症傾向のある者のこと。森田療法では、不安や恐怖などを自然なものとして”あるがままの自分”を受容することと、”とらわれの規制”を打破することが特徴である。
仮性認知症(pseudodemenstia)
認知症とは区別され、うつ病が原因で起こる一過性の認知機能障害のこと。思考の停止や、注意・集中力の低下が特徴で、認知症のように見える状態。脳の器質性障害である認知症とは異なり、うつ病の軽快により改善する。
ビッグ・ファイブ(特性5因子モデル)
ビッグファイブとは、ゴールド・バーグが提唱した性格特性論のこと。人間のもつ性格は、5の因子の組み合わせによって構成されると考えるのが特徴。5因子には、外向性、親和性、誠実性、開放性、神経症傾向がある。
アドラー
アドラーは、劣等と補償に注目し、個人心理学を提唱したオースリアの精神病学者。もともとは、精神分析学の祖、フロイトに教えを受けていたが、フロイトの考え方が性に偏り過ぎていることを理由に、彼のもとを離れた。
統計的検定力
統計的検定力とは、偽である帰無仮説を正しく棄却する力のことさす。検定には、真である帰無仮説を棄却する第1種の誤りと、偽である帰無仮説を棄却しないことによる第2種の誤りがある。
攻撃者との同一化(identification with the aggressor)
攻撃者との同一化とは、アンナ・フロイトが提唱した防衛機制の一つ。自分が恐怖の対象と同じになることによって、攻撃されないようになる心理的メカニズムのこと。たとえば、自分を責める親や先生に、つまり、責める側に自己を同一化することで自分を守ろうとする場面がある。
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