【過去問振り返り】文教大学大学院(2017年2期・専門科目)

大学院受験

文京大学大学院2017年2期・過去問(専門)のまとめ記事です。

過去問の入手方法は、以下をご参考ください。

※以下は、答案ではなく、僕がその設題に答えるとこうなりますよというものです。正誤を担保するものではありません。

精神年齢

精神年齢とは、知能検査で個人の知能の発達程度を、普通の人の何歳に相当するかという形で示したもの。例えば、ある児童が、8歳の標準問題は正解できたが、9歳の標準問題を正解できなかった場合、その児童の精神年齢が8歳と測定される。

標本調査法

標本調査法とは、ある集団の中から一部の調査対象を選び出して調べ、その情報をもとに、元の集団全体を推計するもの。標本調査法の目的は、標本を用いて、母集団の特性をや性質を掴むことである。

カール・ロジャース

ロジャースは、アメリカの臨床心理学者。非指示的な心理療法を特徴とする、来談者中心療法の提唱した。カウンセリングの研究手法としては当然となっている、面談内容の記録・逐語化、心理相談の患者を”クライエント”と称したのもロジャースが最初。

ダブル・バインド(二重拘束説)

ダブルバインドとは、ベイトソンが提唱した概念。矛盾する2つ以上のメッセージが同時に送られ続け、それに対して逃れることができない状況のこと。ベイトソンは、この二重拘束説によって統合失調症が起こることを述べた。

ワーキングメモリー 

 ワーキングメモリーとは、理解や学習や理由づけのような複雑な課題にとって必要な情報の一時的な貯蔵と操作のための限定された容量を持つシステム。Baddely,A.によって提唱された。中央実行システムとそれに付随しうる2つの従属システムから成る。従属システムとは、音声的情報を貯蔵する音韻グループ、視覚的情報を貯蔵する視覚ー空間スケッチパッドである。それらを統制し操作を行うのが、中央実行システムである。近年、新たな構成要素としてエピソードバッファが追加され、現代も発展し続けている。

学齢期にいじめが発生する背景や構造を踏まえた上で、いじめへの対応のポイントについて、発達を考慮しながら臨床心理学的観点から述べよ。

幼児期から小学校低学年にかけて、友人と関わりたいという積極的な行動が増加し、それに伴って対人関係のトラブルが増加することがある。また、高学年になると、自分と周囲の子供の違いに気づいたり、悩んだりする様になる。失敗経験の多さから、自己肯定感が低下し、自虐的になったり、逆に失敗を他者のせいにして攻撃的な傾向を強めたりしてしまうことがあり、それが過剰になるといじめへと繋がってしまう。

対処方法としては、特別支援教育を通じて、ソーシャルスキルトレーニングや個別指導などを実施することが挙げられる。また、特性に合わせた支援とその理解を学年だけでなく学校全体に広げ、学校生活の中で成功体験が得られるとともに、集団ルールを身につけることを目指す。

また、学校だけでなく、家庭とも連携し、気分障害や不安障害などの二次障害にも十分配慮する必要がある。

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