【過去問振り返り】文教大学大学院(2018年1期・専門科目)

大学院受験

文京大学大学院2018年1期・過去問(専門)の見直し記事です。

過去問の入手方法は、以下をご参考ください。

※以下は、答案ではなく、僕がその設題に答えるとこうなりますよというものです。正誤を担保するものではありません。

問題1 

心理学研究法における量的研究と質的研究の長所と短所について論じなさい。

問題2

次の心理学用語および、人命について述べよ

ゲシュタルト療法

パールズ(Perls,F.)が提唱した心理療法。ゲシュタルトとは、全体性を意味し、排除されていた自己の部分を統合し、全体性の回復を目指す心理療法。過去の体験や生育歴ではなく、「今、ここ」で体験している自己の統合を意味する。代表的な技法には、空のイスにもう一人の自分を座らせて架空の会話を行う、エンプティ・チェアがある。

スキナー,B.F.

アメリカの心理学者であり、行動分析学の創始者。スキナーは、動物を対象にした実験的行動分析を、そこで得られた知見を人間にも応用する応用行動分析まで発展させた。精神疾患を有する人に対して、徹底的行動主義に基づきオペラント条件付けを用いた治療を行い、行動療法という言葉を初めて使用した。

大脳辺縁系

大脳辺縁系とは、扁桃体や海馬、帯状回などから構成され、情動や欲求、記憶、自律神経の機能を司る、複数の構造物の総称。大脳の奥深くに存在する尾状核、被殻からなる大脳基底核の外側を取り巻くようにある。この中でも特に重要なのが、海馬と扁桃体であり、海馬は記憶痕跡の生成に、扁桃体は情動の生成に関わっていると考えられている。

帰無仮説

帰無仮説とは、棄却されることを目的に作られる仮説のことで、「〜に差がない」や「〜は等しい」というような仮説の立て方をする。統計的仮説検定において、p値が有意水準以下であれば、帰無仮説は棄却され、対立仮説が採択される。

TAT

TATとは、主題統覚検査のこと。マレーとモーガンが開発した投影法の1つ。被検査者に、1枚の絵から自由に物語を作ってもらい、それを分析することで被検査者の特性を把握しようとする検査。TATの分析は、物語の主人公の行動に、被検査者の欲求や、周囲で起きる出来事や環境から受ける圧力が反映されていると考える、欲求ー圧力理論に基づいている。

転換性障害(解離障害)

転換性障害とは、解離を基礎とする病態の総称のことであり、解離とは、記憶、感情、行動、思考などの通常は統合されている個人としての連続性が失われること。トラウマ体験などがきっかけで生じる、心因性の障害であると考えられている。下位分類には、重大な個人に関する情報が思い出せなくなる解離性健忘、一人の人間にく少なくとも2人以上の人格を有する解離性同一性障害、自分の身体が離れた所に感じられる離人・現実感消失障害などがある。

最接近期

 マーラーが唱えた発達段階における、分離・固体化の3段階目にあたる。母親のもとから離れることへの不安を再び強く感じるようになる時期で、分離不安が最も高まる。積極的に母親に接近したり、急に飛び出して、母親が追ってくれるかを確かめるようになる。時期としては、生後15-24ヶ月ごろ。

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