【過去問振り返り】東京福祉大学大学院(小論)

大学院受験

東京福祉大学大学院過去問(小論)のまとめ記事です。

過去問の入手方法は、以下をご参考ください。

※以下は、答案ではなく、僕がその設題に答えるとこうなりますよというものです。正誤を担保するものではありません。

心理検査の標準化について説明しなさい

標準化とは、その検査が測りたいものを適切に測れるようにするため、あらかじめ実験をして、データを集め良い問題だけを残すこと。また、そのデータを利用して結果を解釈する基準まで兼ね備えることができるようにするための、一連の手続きのことを言う。

具体的には、①先生や専門家など複数人で候補になる問題を作成し検討を重ねる。②全国で幅広く実験を行う。③その結果を元に問題を検証する。④問題を精選し尺度を作る。といった一連の手続きのことを指す。

このように、標準化の手続きを経て作られた検査を標準検査と言う。標準化には、大変な手間とコストがかかるが、標準検査には”妥当性”と”信頼性”が備わっており、この信頼性と妥当性が備わっていることが、標準検査の条件であり、最大の特性とも言える。その他には、①精選された問題で構成されてる、②尺度が備わっている、③実施の仕方や採点基準も統一されているといった、特徴を標準検査は有している。

 心理検査結果をクライエントに伝える際の留意点について述べなさい。 

心理検査を伝える際には、主に4つの留意点がある。

第一に、わかりやすい言葉で、情報を絞って伝えることが挙げられる。具体的には、専門用語は避け、できるだけ丁寧に、わかりやすく、伝わる言葉で伝えること。情報量が多すぎると、かえって混乱するため、要点を絞って伝えることが望ましい。また、聞き手の不安や動揺などにも配慮する。

第二に、役立つ情報を選定することが挙げられる。単に数値だけを並べるのではなく、今後、主訴に対して、どうしていったらよいかの具体的アドバイスを伝え、役立つ結果報告にする。

第三に、一方的に伝えるだけで終わらず、話し合うことが挙げられる。心理検査には、検査者が受験者を理解するだけでなく、受験者自身が、自己理解を深めることにも大きな意義がある。そのため、双方が対話を通して、結果についての理解を共に深めるようにすることが重要。

第四に、検査の限界を伝えることが挙げられる。各検査は、特定の側面を測っているにすぎないため、今回の結果が全てではないことを伝える。

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