クリタマです(^ω^)
この記事では、バリント症候群の1つである、3つの症状のうち「視覚性注意障害」についてまとめておきます。
↓↓こんな疑問がある方はおよみください(/・ω・)/
- 視覚性注意障害ってなに?
- 視覚性注意障害と同時失認の関係は?
結論~視覚性注意障害(同時失認)とは
結論から言うと、「視覚性注意障害(同時失認)」とは、2つの物を同時にみることができないことだといえます。
「同時失認とは、文字どおり二つのものを同時に認識することができない症状なのだが、その原因は二つのものに同時に注意することができないことにある。バリント症候群の患者は二つのものが目の前にある状況で一方に注意すると、もう一方がまったく認識されなくなるという不思議の症状を呈する」
(引用:マジックにだまされるのはなぜか「注意」の認知心理学p52 2段落3-6行目より)
百聞は一見にしかず。
疑似体験してみましょう。
では、実際に、「同時失認」を疑似体験してみましょう。
例えば、↓↓こんな感じ。
「何がみえますか?」
そうですよね。
「メモ帳」と「鉛筆」ですよね。
それが、同時失認の場合には、↓こうみえるらしいです。
もしくは、↓こう
いかがでしょうか?
少しは伝わったでしょうか?
これが視覚性注意障害(同時失認)です。
「二つのものを十字形に重ねて提示し、何が見えるかを問うと。患者はときには、「はさみ」またはときには「ペン」と答える。一方を答えたときに、「ほかに何か見えますか?」ときいても、「何も見えない」と答える。「見えない」と答えたほのものを軽く振ったりすると、見えるようになることがある。
(引用:マジックにだまされるのはなぜか「注意」の認知心理学p53 最終行からp53 3行目より)
視覚性注意障害と同時失認の違い
ちなみに、視覚性注意障害と同時失認の違いについて気になったかたもいるかもしれませんが、これは
「視覚性注意障害=同時失認」と捉えて差し支えなさそうです。
Damasio(1985)は、「視野を全体としてとらえる能力の後天的な障害の結果、視覚対象が急に消えたり現れたりし、また、視野の一部分しか認知し得なくなる」(中略)状態をBalint症候群と規定し、かつまた、それを「同時失認」(simultanagnosia)と等価なものとみなしたのである。そうした見解は、(中略)同時失認をBalint症候群と一義的に結びつける見方を支えることになった。このように、まったく異なった少なくとも二つの病態が、結果的に同時失認と呼ばれるようになっているのが現状であるといえる。
(引用:「同時失認」をどう捉えるか,p20,右段落下から12行目からp21左段落6行目より)
まとめ
さて、いかがでしたでしょうか?
視覚性注意障害(同時失認)についての理解は少しは深まったでしょうか?
最後に、本記事の内容をまとめておわかれです(^ω^)
- 視覚性注意障害(同時失認)とは、2つのものが同時にみえなくなること
- 視覚性注意障害=同時失認と考えて差し支えないと思われる
ということなんですね~
それではまた♪
引用文献
本記事を書くにあたり引用した文献を紹介します。
①マジックにだまされるのはなぜか
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