この記事では、「内発的注意」についての僕の理解についてまとめています。
論文や書籍を読んでいて「内発的注意」という言葉をみかけたときに「?」が頭に浮かんだ方ならお役に立つかもしれません(^ω^)
結論~内発的注意とは~
結論から言うと、内発的注意とは「あなたが意識的に、ある位置に向ける注意」のことのようです。
つまり、「これをみよう」と明確な思いを持って向ける注意のことですね。
具体例としては、あなたが「⇒」などをみると、視線を矢印の方に向けたりしますよね?
これが内発的注意なのだそうです。
Posner & Cohenによる先行手がかり課題
この内発的注意を体験的に理解する上で、ありがたい動画があったので、共有させてもらいました。
こちらはおそらく、Posner & Cohen(1984)が行った「先行手がかり課題」にもとづいたものかと思います。
この「矢印」が表示されたことによって、向けられる注意が「内発的注意」ということですね(/・ω・)/
内発的注意の概念的な位置づけ
内発的注意というものが、なんとなくわかってきたところで、概念的な位置づけについても理解しておきたいと思います。
内発的注意は、「潜在的注意」の下位概念であり、「外発的注意」と並列に扱われる概念だと考えらます。
↓↓図にまとめました。
潜在的注意とは、「視線とは、独立して向けられる注意」のことのようです。
「視線を向けた位置に注意が共に向けられる場合もあるが、注意は視線から独立して移動することが可能である(Posner, Snyeder, & Davison,1980)。前者を顕在的注意(overt attention), 後者を潜在的注意(covert attention)と呼ぶ。」
引用:空間的注意によって生じる主観的な視知覚の変化,p25より
そして、この潜在的注意が「内発的注意」と「外発的注意」に分けられ、そのうち、「観察者の意図によって移動する注意」のことを「内発的注意」と呼ぶわけですね。
「潜在的注意の中で、観察者の意図によって移動する注意は内発的注意(endogenous attention)または持続的注意(sustained attention)と呼ばれる。」
引用:空間的注意によって生じる主観的な視知覚の変化,p25より
ということです。
「空間的注意」についてもっと知りたい方は↓↓こちら
まとめ
最後に、今回の記事の内容をまとめてお別れです。
- 「内発的注意」とは、あなたが意識的に向ける注意のこと
- 内発的注意は、Posner & Cohenによる「先行手がかり課題」によって示された
- 内発的注意は、潜在的注意の1つ
ということなんでんすね~
それではまた(^ω^)
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