【忘備録】ディスコース分析の具体例と関係ありそうなことを残しておく

研究法

こちらの記事は以下のような疑問がある方に役立ちます。

  • ディスコース分析って具体的にどうやるの?
  • ディスコース分析の具体例が知りたい

過去記事では、「ディスコースとは何か?」ということや「ディスコース分析とは何か?」というテーマを取り扱ってまいりました。

ディスコース分析の具体例

例えば、僕自身は年齢的に「アラサー」の人間なのですが、

「アラサー」と聞いて、あなたはどう思ったでしょうか?

これをディスコース分析的な視点から捉えてみるとしましょう。

 ポイントは、どの描写に焦点をあてるか、あるいは、より技術的には、多くの中で、どのアイデンティティやメンバーシップ・カテゴリー、主体ポジションが関連するかであり、それが行う「仕事」であり、それがいかに特定の文脈と結びついているか、より広い文化とつながっているかにある。

引用:SAGE質的研究キット 会話分析・ディスコース分析・ドキュメント分析

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「アラサー」と聞いて、「おっさん」と思えば、あなたは僕よりも若い方なのかもしれない。あるいは、「若造」と思うならば、あなたは僕よりも年配の方なのかもしれない。つまり何が言いたいかというと、「アラサーをどう捉えるかということは、あなたがそこに当て込む文脈に依存する」ということだ。以下の引用は「アラサーの人間が、クラブで遊び呆けてる」という事案についてイメージしながら読んでほしい。

 クラブで遊ぶには年をとりすぎていないか?私にとって、年をとりすぎているという感覚は、クラブで遊ぶ他のメンバーの年齢といった要因に大きく依存している。したがって、そうしたカテゴリー化は、他の人々の年齢や特定の文脈、社会的規範といった、文脈的要因に依存し得るのである。

引用:SAGE質的研究キット 会話分析・ディスコース分析・ドキュメント分析より

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つまり、ある言葉1つ、この場合は「アラサー」がどのような意味、あるいは、ニュアンスを持つかということを考えていくことが大まかにはディスコース分析の中枢にあると考えられる。

 ディスコースを分析する人々にとっての関心は、いかに言語が使用されているかにある。焦点は、どのような世界の特定のバージョン、あるいは、アイデンティティ、意味が、何かを他のやり方ではなくまさにそのやり方で描写することによって、何が利用可能になり、何が排除されるかに焦点があてられる。

引用:SAGE質的研究キット 会話分析・ディスコース分析・ドキュメント分析

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※続きは、気が向いたら更新します。

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