こんにちは。
クリタマ です。
この記事では、精神症状学における「思考過程の異常」について、僕の理解を忘備録としてまとめておきます。
- 精神症状学に置いて、思考過程の異常の位置づけがよくわかっていない
という方は、お読みいただければ、理解を促進する一助となるかもしれません。
思考過程の異常とは
「思考過程の異常」という位置づけを確認しておきますが、これは「思考の異常(思考障害)」の3つの下位分類のうちの1つです。
⬇︎こちらの図で言うと、赤枠の部分が「思考の過程の異常」に該当します。

つまり、思考過程の異常には、①思考の早さの異常②思考の繋がりの異常の2つの下位分類があるということになります。
ですので、それらの症状について細かく学習していきたいと思います。
思考の早さの異常
まず、思考の早さの異常についてです。
「思考の流れには一定の早さがある。川の流れのように急流もあれば、悠々とした流れもある。こうした思路の速さが速すぎたり遅すぎたりする異常を、思考の速さの障害disorders of tempoという」
(引用:精神・心理症状学ハンドブック,p91より)
そして、思考の早さの障害には、以下の3つの具体的な症状があります。
この辺り、については、臨床心理士資格試験の問題についても問われることがあるので、覚えておきましょう。
- 観念奔逸
- 思考制止
- 迂遠
ただ、これらの症状を文字通り、思考の遅い早いだけで理解しようとするのは、難しいため、それぞれの症状の具体例をみながら確認しておきます。
観念奔逸とは
思考の早さの異常にみられる症状の1つとして、観念奔逸があります。
観念奔逸は一言で言えば、アイデアがとまらなくなるというやつですね。
とはいえ、それだけではなんの学習にもならないので、具体例なども踏まえて⬇︎こちらにまとめています。
思考制止とは
「考えが進まない」「何も思い浮かばない」といった状態が思考制止です。
思考制止
なかなか考えが前にすすまず、まるでブレーキがかかったようになる。考えが出てこないのを自分では精神能力が低下してしまったとも感じる。
引用:必修精神医学,p33より
ただし、どうやら、「集中できない」とか「決断ができない」という訴えもまたこの思考制止に関係しているようで、この思考制止がうつ病の診断基準の1つである思考力や集中力の低下に繋がっているようですね。
思考制止をもっと深掘りしたい方は⬇︎こちら
迂遠とは
※順次更新していきます。
迂遠についてをもっと詳しく知りたい方は⬇︎こちら
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